感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kasim
29
10年以上前のラジオ番組のテクスト。やっと読んだ。26のユニットに分けて、「祈り」「働く」「衣食」といった日常生活の説明から、歴史的な推移まで、易しく分かりやすく書かれている。「理想の上司」(ベネディクト)「永遠のアイドル」(フランチェスコ)といったコピーも楽しい。カトリックというとフランシスコ会と対抗宗教改革のイエズス会くらいしかイメージがなかったので、クリュニー修道院(『薔薇の名前』の舞台はこの一派)の権勢やシトー修道会の意義を知ることができてよかった。ブルゴーニュが重要そう。2019/04/19
鏡裕之
2
NHKのラジオ番組「カルチャーアワー 歴史再発見」のテキストとして書かれたもの。大衆向けということで、非常に具体的な例を出しながらやさしくかみ砕いて書いてくれている。修道院関係の本は10冊ほど読んだが、その中でも1,2位を争う出来のよさ。良書。中古でも買い求める価値がある。2016/09/30