出版社内容情報
財政破綻、地方消滅、社会保障崩壊、果ては民主主義の危機までが叫ばれる中、いま真に必要な改革とは何か。人間の生を最上位に位置付けた「人間国家」が日本を変える――財政・社会保障の大家による提言!
内容説明
グローバリゼーションによって進んだ「市場拡大」と「政府縮小」の潮流は、世界中に二つの過剰と二つの環境破壊をもたらした。過剰な豊かさと過剰な貧困、自然環境の破壊と人的環境の破壊である。一方国内では、地方消滅、社会保障崩壊、民主主義の危機が忍び寄る。政治が市場を制御し、財政を有効に機能させ、すべての人間の参加が保障される社会はどう実現されうるのか。人間を「手段」として見る「事業国家」から、人間の「生」を最上位に位置づける「人間国家」へ―。財政学の大家による提言の書。
目次
第1章 歴史の「峠」に立ちて(危機を「理解」する;「人口減少社会」の教訓;導き星としての制度主義;「大きな社会」へ)
第2章 「人間国家」へ舵を切る(知識社会への転換;「学びの社会」を創る;生活保障から参加保障へ)
第3章 財政を有効に機能させる(租税国家の危機;「人間国家」を支える租税制度)
第4章 民主主義を活性化させる(「遠い」政府を「身近な」政府に変える;「参加型」民主主義を構想する)
終章 「人間国家」が導く「懐かしい未来」
著者等紹介
神野直彦[ジンノナオヒコ]
1946年、埼玉県生まれ。1981年、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。大阪市立大学助教授、東京大学教授、関西学院大学教授などを経て、東京大学名誉教授、地方財政審議会会長。専攻は財政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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きさき
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Hisashi Tokunaga