NHKブックス
カンボジア絹絣の世界―アンコールの森によみがえる村

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  • サイズ B6判/ページ数 228,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911020
  • NDC分類 586.422
  • Cコード C1339

内容説明

かつてアンコール王朝が栄え、東アジア世界の文化的中心地であったカンボジアで育まれてきたのが、絹絣である。細くしなやかな生糸を、草木、昆虫などの自然染料を用いて先染めし、母から娘へ、手から手へと伝えられてきた極意の技法で手織りしてゆく。独特の光沢、手触りをもつ、森と先人の知恵が結晶した世界最高の布である。この伝統の絹絣に魅せられ、相次ぐ内戦のなかで、絶えてしまった伝統の技法を発掘し、復興した著者の半生を通して、美しい絹絣の世界を鮮やかに描き出す。500人規模の工房を運営し、さらに森に移転して新しい織物の村を興そうという試みは持続的な国際援助・貢献の範としても世界の注目を集めている。

目次

第1章 まだ見ぬ布を求めて
第2章 もうひとつのシルクロード
第3章 彷徨えるナーガ
第4章 ジグソーパズル
第5章 IKTTの現在
第6章 スーパーナチュラル
第7章 「森」からの知恵

著者等紹介

森本喜久男[モリモトキクオ]
1948年生まれ。71年京都にて手描き友禅の工房へ弟子入り、83年より渡タイ。84年日本でNGOを設立し、85年手織物プロジェクトを東北タイで開始。90年ワシントン織物博物館の調査に協力。92年キング・モンクット工科大学の講師に。95年カンボジア・ユネスコの絹織物現況調査を実施。同年7月養蚕再開プロジェクト開始。96年プノンペン郊外にIKTT(クメール伝統織物研究所)を設立(2000年にシエムリアップへ移転)。02年「伝統の森」再生計画に着手。03年セミナー「ホール(絣)、カンボジア染織の世界」をCKSと共催。04年ロレックス賞を受賞。文部科学省より賞状を授与される。07年カンボジア、シハモニ国王への接見の栄誉を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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「クメール伝統織物研究所」を立ち上げた森本氏の著作。この研究所に行った時は、カンボジア人に技術を教え、自分たちで売って生活をするということを教育し、根付かせてできた場所と単純に思っていました。カンボジアは内戦で絹織物の伝統がほぼ途絶えていました。それを復活させるため、単に織る技術を復活、教えるだけでなく、当時の染色技術、それも染色に使う天然素材までも復活させたそう。カイコを育てるために必要な桑を栽培するということもやってます。これらを実現させるための苦労が伝わってきます。

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