NHKブックス
外交と国益―包括的安全保障とは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910894
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C1331

内容説明

北朝鮮問題、中国脅威論、国連改革…喫緊の課題にどう対処すべきか。多発するテロや地球温暖化、感染症など国境を超える脅威への対策を含め、安全保障を包括的に捉える必要を論じながら、国際社会の複雑な情勢を明快に整理。「人間の安全保障」政策などにかかわった経験を踏まえ、実務者としての当事者意識と判断の視点から、国際貢献の考え方や国益のあるべき姿を説く。

目次

序 外交実務者の視点から
1 米国・北朝鮮・中国との関係を考える(米国とどう付き合うか;北朝鮮問題の鍵;中国脅威論をどう捉えるか)
2 包括的安全保障とは何か(武力行使の法的評価―湾岸戦争からイラク・米英戦争まで;大量破壊兵器拡散にどう対抗するか;安保理改革と日本;日米安全保障関係の現状と問題点)
3 国際社会にどのように貢献するべきか(人間の安全保障と地球規模問題;日本の経済協力と人的貢献)

著者等紹介

大江博[オオエヒロシ]
1955年、東京都生まれ。東京大学経済学部経済学科卒業後、外務省入省。外務省北米局地位協定課首席事務官、外務省アジア局中国課首席事務官、在米国日本大使館参事官、外務省総合政策局国連政策課長、外務省条約局条約課長、在タイ国日本大使館公使などを経て、2005~07年に東京大学教授に就任し「人間の安全保障プログラム」を担当。現在、外務省国際協力局参事官(地球規模課題担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

10
各国との間に生じている問題や日本の安全問題を全体的に取り上げた本。誰でも読みやすく分かりやすい本だと思う。2010/12/14

ceskepivo

8
外交の実務に携わっている著者が広い意味での安全保障論について自らの経験をベースに書いた本。「外交の実務においては、政府の一つひとつの判断や、立場の表明が、どのような影響を持ち、それが、どのような結果をもたらしうるかという点を踏まえて政策判断をしていかなければならない」と著者は言う。実務家は評論家ではないので、今後起こるこにも責任をとらなければならない。日和見主義的なアプローチであれば、外交は漂流してしまうであろう。2015/08/19

壱萬弐仟縁

6
TPP論議では本テーマは外せない。第8章人間の安全保障(HS)と地球規模問題(182頁~)に注目。1994年にUNDPが、さらには、A.センと緒方貞子が更に深化させた概念であるHS。社会的弱者の安全保障が、生活保護制度の揺らぎや、格差社会で危機的状況である。HSはTPPでどうなってしまうのか。健康や家計、地域経済、国民経済に打撃が加わるTPPではHSは憲法とリンクして対抗しないと。原発汚染を最小限に抑えた、アメニティを確保するには容易なことではないと思える。改訂版にはTPPを必ず入れてほしいと思える。2013/05/06

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