内容説明
科学の最前線で今、物質の見え方が大きく変わろうとしている。たとえば目の前にあるコップ。この確かな手触りや重さをもつモノを解体していくと、位置も形も特定できない量子が顕現する。科学の進歩で、ミクロの世界から何万光年もの宇宙の涯まで解明されると、モノの本性は、生成消滅を繰り返し、周囲との関係性に還元される抽象的な存在(コト)であることが判明した!較固たるモノの世界を記述したニュートンから、モノも時空も消え去ったコト的世界を描く最新科学理論まで、人類の知的進化の奔流を追う、スリリングな物理思想の旅。
目次
プロローグ モノからコトへ
第1章 クラシック―モノの科学の黎明期(そもそも物質とはなんだろう;最後の魔術師、最初の物理学者―ニュートンの力学;偉大すぎるほど謙虚?―マクスウェルの電磁気学 ほか)
第2章 モダン―科学革命の勃発(物質観の変革―アインシュタインの公式;アインシュタインとパンドラの匣;驚くべき量子の世界 ほか)
第3章 ポストモダン―最先端の科学が見せるコトの世界(「無」から始まる宇宙;量子と宇宙がつながる!―ホーキング宇宙論;究極の仮説1―超ひも理論 ほか)
エピローグ 色即是空の物理学
著者等紹介
竹内薫[タケウチカオル]
1960年生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(専攻:高エネルギー物理学理論)。Ph.D.(理学博士)。サイエンスライターとして科学書の執筆、翻訳、評論、講演などで幅広く活躍するほか、ミステリー作家「湯川薫」として小説も多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壁と男と涙とブルーコメッツ