NHK出版新書<br> 太平洋戦争への道 1931‐1941

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NHK出版新書
太平洋戦争への道 1931‐1941

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140886595
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0221

出版社内容情報

満州事変から、真珠湾攻撃へ―― 日本を亡国に導いた6つの分岐点

2017年の終戦の日、昭和史研究のスペシャリスト3人が集結して話題を呼んだNHKラジオ番組「太平洋戦争への道」。本書は、その貴重な鼎談に、保阪正康氏の解説と図版・写真を加えた「日米開戦80年企画」として刊行するものです。1931年の満州事変から1941年の真珠湾攻撃へと至るその過程には、見逃せない6つの分岐点があったと3人は口をそろえます。各氏の視点と語り口が絶妙に交差しながら、昭和日本の闇へと迫る展開は、歴史好きの方にはもちろん、一般の方にも重層的な歴史理解を促すに違いありません。私たちは歴史から何を学ぶべきなのか。昭和日本が犯した「最大の失敗」から、令和日本が進むべき道を提言します。

序 章 太平洋戦争とは何か
第一章 関東軍の暴走  1931 満州事変 - 1932 満州国建国
第二章 国際協調の放棄  1931 リットン報告書 - 1933 国際連盟脱退
第三章 言論・思想の統制  1932 五・一五事件 - 1936 二・二六事件
第四章 中国侵攻の拡大  1937 盧溝橋事件 - 1938 国家総動員法制定
第五章 三国同盟の締結  1939 第二次世界大戦勃発 - 1940 日独伊三国同盟
第六章 日米交渉の失敗  1941 野村・ハル会談 - 真珠湾攻撃
戦争までの歩みから、私たちが学ぶべき教訓

内容説明

二〇一七年の終戦の日にNHKラジオで放送されて話題を呼んだ鼎談に、保阪正康の解説と図版・写真を加えて再構成した「開戦八十年企画」。一九三一年の満州事変から、一九四一年の真珠湾攻撃へ。昭和日本が犯した「最大の失敗」に至る道筋を六つの転換期から検証し、私たちが学ぶべき教訓と、令和日本が進む道を提言する。

目次

序章 太平洋戦争とは何か
第1章 関東軍の暴走―1931満州事変‐1932満州国建国
第2章 国際協調の放棄―1931リットン報告書‐1933国際連盟脱退
第3章 言論・思想の統制―1932五・一五事件‐1936二・二六事件
第4章 中国侵攻の拡大―1937盧溝橋事件‐1938国家総動員法制定
第5章 三国同盟の締結―1939第二次世界大戦勃発‐1940日独伊三国同盟
第6章 日米交渉の失敗―1941野村・ハル会談‐真珠湾攻撃戦争までの歩みから、私たちが学ぶべき教訓

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年生まれ。作家。文藝春秋に入社し、「週刊文春」「文藝春秋」などの編集長を歴任。2021年1月逝去

加藤陽子[カトウヨウコ]
1960年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年生まれ。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

132
半藤一利、加藤陽子、保阪正康3名による鼎談で太平洋戦争が始まる前の背景から1941年の真珠湾攻撃まで半藤一利さんの体験とともに語る、他の本で昭和に入った頃から終戦までを大まかながら分かったような気がする。最後に加藤さんが「戦争は暗い顔で近づいては来ない」保坂さんが「命令一つで命を奪った軍事指導者の罪」そして反動さんが「日本人よ、しっかりと勉強しよう」という章が価値あり。がむしゃらに机にかじりついて勉強するのではなく、大メディアを全部信用することなく自分の意志、意見を持つことが重要だと感じた。2022/03/10

アキ

111
日本は未だに太平洋戦争に関する歴史認識が定まっていない気がする。それは歴史観の欠如にあるのかもしれない。1931年満州事変に始まり、1945年終戦を迎えるまで「十五年戦争」とも呼ばれる。3人の対談で「昭和のファシズム化」が一番顕著に加速するのは五・一五事件の翌年昭和八年1933年だと言える。また日本が本当の戦時体制に入ったのが、日中戦争が始まり、国家総動員法を成立させた1938年であった。軍官僚の大本営政府連絡会議での政治力のなさと、検閲という限られた情報の中で新聞とラジオによる国民の世論の形成もあった。2022/01/04

へくとぱすかる

86
今年は太平洋戦争開戦から80年。戦争はここから始まったのではなく、原因はさらに年数をさかのぼって存在する。要因はいっぱい考えられるだろう。どこかでかじ取りを間違えたのだが、今思えば、引き返せる節目もいっぱいあったのだ。結果としては多数の人々を不幸に引きずり込んで、終わったのちもその尾を引いている。今、頭から離れないのは、現在が戦前と類似した状況であること。一歩あやまれば、再び悲劇を招きかねないことを警戒しなければならない。熱狂や無関心、右へならえではなく、理性を働かせることが大切だと思う。平和が第一だ。2021/11/27

skunk_c

76
何度も対談している半藤・保阪の両氏に加藤陽子先生が絡むというところに興味を持ち、普段読まない対談ものに手を出した。元々はラジオ番組だったそうで、保坂氏が解説を加えながら3者のやりとりが記録されている。用語解説も丁寧、年表も付いており、あの戦争前の10年を俯瞰するのに適当な1冊になっている。半藤氏(R.I.P.)の自身の幼少時代の実体験をベースにした話はリアリティがあり、また加藤先生のきちんとした史料吟味に基づく議論が加わることで、理解に深みが増している。「しっかり勉強せよ」との半藤氏の「遺言」が染みる。2021/07/24

おたま

68
2017年の終戦の日に、NHKラジオで放送された半藤一利、保坂正康、加藤陽子の三氏の鼎談をまとめた本。1931年の満州事変から1941年の真珠湾攻撃まで、日本が太平洋戦争に突入せざるを得なくなっていく過程でメルクマールとなる出来事を取り上げていく。一回だけのラジオ放送分なので、特に重要な事柄(国際連盟脱退、5.15事件、日独伊三国同盟等)を取り上げて、何故日本が太平洋戦争を避けられなかったのかを掘り下げている。短い時間だからこそ、逆に大づかみに経緯を捉えることができる。要点はきちんと押さえられている。2022/05/01

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