出版社内容情報
時代を超えて、闇は残る
今年生誕110年を迎え、注目が集まる国民的作家・松本清張。「社会派推理小説」という一大ジャンルを築いた彼の作品を「鉄道」と「天皇」から読み解き、昭和初期から戦後がどのような時代であったかを明らかにする。格差、差別、米軍基地、天皇制……。現在も残る歴史の暗部とは? 令和という新しい時代を考えるうえでも必読の一冊!
内容説明
「社会派推理小説」というジャンルを確立した国民的作家・松本清張。格差、差別といったタブーを恐れずテーマとして取り上げる姿勢、地方から中央を相対化する視線により、その作品には昭和という時代の闇が刻引されている。代表作の数々を「鉄道」と「天皇」に注目して読み解き、歴史の暗部に光をあてる。
目次
第1章 格差社会の正体―『点と線』
第2章 高度経済成長の陰に―『砂の器』
第3章 占領期の謎に挑む―『日本の黒い霧』
第4章 青年将校はなぜ暴走したか―『昭和史発掘』
第5章 見えざる宮中の闇―『神々の乱心』
終章 「平成史」は発掘されるか
著者等紹介
原武史[ハラタケシ]
1962年、東京都生まれ。放送大学教授。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程中退。専攻は日本政治思想史。『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社選書メチエ、サントリー学芸賞受賞)、『大正天皇』(朝日文庫、毎日出版文化賞受賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社文庫、講談社ノンフィクション賞受賞)、『昭和天皇』(岩波新書、司馬遼太郎賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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