内容説明
人はなぜ、太るとわかっていても食べ過ぎてしまうのか。なぜいつもダイエットを先延ばしにしてしまうのか…。メタボ克服の第一歩は、まず自分を知ることから。経済と医療の専門家が、人間の非合理的な行動を探究する「行動経済学」のアプローチで、人々が無意識のうちにハマっている「痩せられない」行動パターンを解き明かす。
目次
はじめに 痩せられない行動の「ココロ」を探る
第１章 「元を取りたい」人は痩せられない！？―サンクコスト効果
第２章 ダイエットは太り始めがチャンス―価値関数
第３章 ご都合主義者は痩せられない！？―確率加重
第４章 ものは言いよう―フレーミング効果
第５章 太った仲間が多いと太る！？―ヒューリスティックバイアス
第６章 浮気なココロにご用心―選好の基準
第７章 わかっちゃいるけど、我慢できない―時間割引率
第８章 「脱・メタボ宣言」しよう！―コミットメント
第９章 メタボはこんなに損をする―コスト増と機会損失
おわりに 人生の満足度を最大にするには
著者等紹介
古川雅一［フルカワマサカズ］
京都大学大学院経済学研究科修了。博士（経済学）。歯科医師として大学病院に勤務した経験を生かし、現在、京都大学経済研究所で、医療と経済の両視点から、健康と家計、医療・介護・年金などの経済分析を行う。また、教育活動、講演、テレビ、ラジオ、産官学連携プロジェクトなど多方面で活躍（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ﾕｽﾞﾙ
19
行動経済学…痛い、痛すぎる…自分に当てはまりすぎて(((^^;) でもこのぐらい書いてもらわないといけない。時間割引率なんぞ、まんま。とりあえず、少しずつ行動に起こしているので、萎えそうになったら、また開いて読みます。2015/02/18
だいすけ
5
テストによると、わりと欲望に流され人間であることが分かる。痩せられない原因についてはなるほどと思うことが多いが、最終的には外圧の力を利用するか、不健康になることにより増える将来の支出と機会損失をいつも頭に入れておくか、意志の力によるか、いずれかの方法で克服するしかない。まあ、言われてみれば当たり前のことなんだけどね。2017/02/03
n
4
卒業論文の参考文献として読みました。平易な文で読みやすいと聞いていたので、馬鹿な私でも分かるかなと思い、購入。人間って不思議だなーと改めて思いました。非合理的な行動をしてしまうのよね。この本は、行動経済学の視点から、太る原因やダイエット方法などについて書かれています。不健康な生活をすることにより、将来の損失がどの程度になるのか、普段考えないようなことを考えさせられました（笑）病気になっちゃったら、機械損失もあるし、心の損失もあるし、医療費もかかっちゃうし、とにかく社会に良くない。社会全体が豊かになればいい2012/11/06
さばとら
3
行動経済学の本です。決してダイエット本ではありません。痩せられない人の行動や心理がよくわかります。結局、考え方が変わって、行動が変わって、痩せて行くということ。2015/01/29
カタコッタ
2
行動経済学という学問を恥ずかしながら初めて知りました。メタボのための本ではなく、行動経済学入門として読むには最適でした。面白い考え方なんですね。興味深いです。2013/07/17
