生活人新書<br> スポーツニュースは恐い―刷り込まれる“日本人”

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生活人新書
スポーツニュースは恐い―刷り込まれる“日本人”

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140882320
  • NDC分類 699.65
  • Cコード C0236

内容説明

スポーツニュースは日々、特定のメッセージを発している。そのメッセージとは“私たちは日本人である”というものだ。しかし、その日本人とは、メディアのとらえた日本人であるだけでなく、サブリミナルなレベルで私たちの中に浸透する―。本書ではスポーツニュースのメカニズムを丹念に解きほぐし、その新たな読み方を提示する。

目次

第1章 本当はこんなに恐いスポーツニュース
第2章 女子選手に向けるオヤジな目線
第3章 スポーツニュースは“人間関係”に細かい
第4章 スポーツニュースは“国”をつくる
第5章 日本人メジャーリーガーが背負わされる“物語”
第6章 世界中で刷り込まれる“国民”
第7章 ワールドカップでつくられた“日本人”
第8章 イビチャ・オシムはなぜ怒ったか―むすびにかえて

著者等紹介

森田浩之[モリタヒロユキ]
ジャーナリスト。NHK記者、ニューズウィーク日本版副編集長を経てフリーランスに。早稲田大学政治経済学部卒、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)メディア学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

したっぱ店員

23
選手へのインタビューにいつも「おんなじ答えになることばっかり聞く」「質問の形してない」とか不満に思ってたので、オシムさんのくだりは面白かった。もう少し長く携わってくれてたら、サッカー報道は少し変わったのかも。スポーツニュース=おやじという指摘はなるほどだった。さらさらっと読めるのだけど、もうちょっといろいろ知りたくなる。2013/06/29

シン

12
そういう場合も多いというよりも、そういう風にマスコミが誘導(洗脳)しているように感じる。 スポーツ自体は好きだが、スポーツニュースは最低限の結果と好プレーしか見ないようにしている。 時間がもったいないし。2007/10/20

Kumisuke92

8
誰もが笑顔で待っているスポーツニュースの時間。しかしそこに潜むのは、日本や女性に対するステレオタイプの刷り込みだ。女性アスリートには必ず女性的側面が強調され、海外で活躍するアスリートは日本食や日本の生活への郷愁が強調され、ヒーロー達は献身的な努力家で、日本代表には組織力の高い日本社会との共通性が強調され、それを誰も深く考えず受容して行く。その傾向はどの国でも同じ。アルゼンチンサッカーのスタイルがアルゼンチン男性のロールモデル(ファンタジーや創造性を重視し労働・規律を嫌う)となっていったという話は興味深い。2016/11/27

Kaz

7
興味深い内容と、疑問符がつく内容とが3:7でした。軽い気持ちで読んだり観たりしていると、なんとも思わない事柄の中に「刷り込み」があるというのは同感だし、常々感じていたことでもあります。納得する事例もあったのですが、時折、「こじつけ」としか思えない事例や、ただの好き嫌いを刷り込み論に転化している事例、明らかに勘違いしている事例も散見したように思います。内容が内容だけに、「本書もすり込み?」とうがってみてしまいました。一番の?は、「おやじ」という概念。これ自体がステレオタイプでは。2015/10/27

すべから

5
怖いかどうかはしらないが、いつも同じような変なこと言ってるなーとは思っていたスポーツニュース。身体能力の高いアフリカ人選手、決定力不足の日本、女性アスリートの女性らしさのピックアップ等々。これってスポーツニュースに限ったことじゃないし、やっぱ刷り込まれているんだろうな。メディアはステレオタイプに陥りすぎず、もっと独自の観点からも報道するべきだ。2015/10/26

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