内容説明
何気なく飛び出したコトバが「流行語」となって社会を動かす。「リベンジ」「バブル」「負け犬」「フォー!」…と常に時代のコトバを映しつづけてきた「流行語大賞」を切り口に、近代化以降、日本の社会を動かし続けてきた流行語の正体に迫る。流行語が生まれる法則を解き明かし、社会に与えてきた影響を明らかにしていく。
目次
流行語一四〇年の法則―すべては「御一新」からはじまった
流行語の戦後史―「戦後」は戦後最大の流行語
社会潮流を作った流行語―「ミッチー」から「FA(フリーエージェント)」まで
政治家は、流行語のヒットメーカー―「バカヤロー解散」から「ブッチホン」まで
スポーツから生まれた流行語―「リベンジ」から「イナバウアー」まで
男と女で見る流行語―「男女同権」から「粗大ゴミ」まで
メディアが変えた流行語―「ガチョーン」から「フォー」まで
流行語を変えた「流行語大賞」―年末の風物詩として定着した二〇年
愛されなかった不快な流行語―「オウム真理教用語」から「官官接待」まで
バブルと流行語―「新人類」から「ニート」へ
定着した流行語、消えた流行語―賞味期限はどのくらいか?
日本人の曖昧性と流行語―「赤信号、みんなで渡ればこわくない」
流行語の解凍力―日本をチンする
著者等紹介
木下幸男[キノシタユキオ]
1937年、京都市生まれ。同志社大学卒業。84年博報堂にて第1回「ユーキャン新語・流行語大賞」の立ち上げに参画し、以後23年間にわたって同賞の運営に関わる。そのほか、大阪万博をはじめ、さまざまなイベントを手掛ける。博報堂を定年退職後は、企業広報の相談役を勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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