内容説明
応用力、分析力、判断力などの「理解」や、「コミュニケーション能力」、そしてほとんどの「態度」面は、テストでは測ることができない。では、どうするか?本来、テストを含めた「評価」は「人の成長を助けるもの」。本書では、教えること、学ぶこと、評価することを不可分のものと捉え、結果(成果物)とプロセスの両方を測る具体的な方法を紹介する。
目次
第1章 「評価」は人を伸ばすもの(テスト!テスト!!テスト!!!;テストの光と影 ほか)
第2章 パフォーマンス評価とポートフォリオ評価(パフォーマンス評価;パフォーマンス評価の準備の仕方 ほか)
第3章 プロセス評価(プロセス評価は「学びのための評価」;プロセス評価の様々な方法)
第4章 テストと評価の活かし方―よりよい学びと成長の助けにするために(プロセス評価(学びのための評価)の効果の証明
テストを「学びのための評価」として活かすためのアイデア集 ほか)
著者等紹介
吉田新一郎[ヨシダシンイチロウ]
1976年、MITマサチューセッツ工科大学都市計画学卒業。89年、国際理解教育センター設立。現在は、学びと出会いの環境と仕組みをデザインする「ラーンズケイプ」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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motoryou
4
何度目かの再読。 「人を伸ばす『評価』」。シンプルにそれが評価の目的。何よりも学習者のためにある。一方で、「評価」という言葉には、ある面ジャッジされる、選別される、下される、みたいなイメージもつきまとうのではなかろうか。それでは残念。ホンモノの評価。「成長や改善に結びつくもの」「極めて前向きで、明るいもの」「関わるみんなにとって学びがあるもの」。双方向的であり、継続的であり、温かい。テストだったり通信表だったりも、そのようにあるのが当たり前ってこと。学習者を中心にしたらどういうもの、カタチにするのか、だ。2021/07/11
ダブルケイ
4
評価とはよくするために、成長を促すためにおこなわれる手段。結果の評価よりもプロセスの評価のほうが大切。なので、学習している最中に修正・改善の指導やアドバイスも意識的に行う。教育活動のなかで、いいモデルを見せることの大切さ(学習内容を説明だけ、指示だけではだめ)。高いレベルの思考を促す質問が大切。効果的なフィードバック(優れた点の指摘&改善点の指摘1こか2こ、生徒が行動したくなる)2018/04/09
Sanchai
0
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2006-05-10-12006/05/11
motoryou
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再読。評価って大事なんだよな。2013/01/01
こいワい
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これは本当に読むべき。評価の入門。ここから深めたい。 この考え方が当たり前になることを期待して。 テストがダメということではなく。2018/11/19