内容説明
憑かれたように子どもの教育に熱中する「教育ママ」、居酒屋で部下に長々と熱弁を振るう「説教オヤジ」…彼らのやむにやまれぬ教育への情熱を「教育欲」と名付ける。第三の本能としての教育欲の正しい導き方から、日本の教育に何が欠けているかを明らかにする。教育欲の充実から日本の再生を考える、齋藤教育学の画期的な一冊。
目次
第１章 「教育欲」とは（教育「欲」とは何なのか；行きすぎを恐れた「教育」 ほか）
第２章 「教育欲」の使用上の注意（説教下手が教育欲を否定する；無理強いは禁物；教育誘発性のある人を見つけよう；教育欲をコントロールする；サロン的技術を磨く）
第３章 親子間の教育はかくも難しい（教育ママが行きすぎると…；ヒートアップしてしまう親子関係 ほか）
第４章 恋愛と教育欲（男と女の教育欲；モテるための教育欲）
第５章 教育欲をどう生かす（師匠と弟子はもちつもたれつ；社会の中の教育欲；老後の教育欲）
著者等紹介
齋藤孝［サイトウタカシ］
１９６０年、静岡生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程修了。明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『身体感覚を取り戻す』（ＮＨＫブックス）で２００１年、新潮学芸賞を、『声に出して読みたい日本語』（草思社）で２００２年、毎日出版文化特別賞をそれぞれ受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ひじり☆
4
いまいち。2017/04/30
U4
3
人間の三大欲求は、食欲・睡眠欲・性欲とされているが、確かに教育欲と位置づけられるようなものが人間には本能的に備わっているのかもしれない。それは、教育を受けたいという欲求、教育したいという欲求である。そして、性別による教育欲の差も顕著に示されていることは面白く、女性は前者の欲求が強く、男性は後者の欲求が強いらしい。確かに塾講師にも男性が多い。しかし、僕にはこれは男尊女卑から始まっているのではないかと感じられる。男性は女性を支配したがり、女性は男性に服従し尽くしていた過去があるからなのではないかと感じた。2015/01/08
本虫
2
自分の教えたいように振舞うと、教える対象からめんどくさがられて、誰も得しない結末になります。その最たる例として挙げられ、本書で紹介されていた「魂の殺害者」は、いつか読んでみようと思います。2015/12/13
Hayato
2
三大欲求に次ぐ「教育欲」とても納得しました。男女の性差による教育欲の差異についてなども興味深かった。恋愛やリーダーシップのヒントになる面白い本。2015/10/04
だいすけ
2
自分も色々な人の話を聞いて教育されたいと思ったし、教育をして行きたいと思った。2014/10/25
