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生活人新書
病気が変えた日本の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140881286
  • NDC分類 490.21
  • Cコード C0221

内容説明

聖徳太子・藤原一族・清盛・信玄・秀吉・徳川一族・維新の志士たち…。日本史を彩る傑物たちも、みんな病気に悩み、命を奪われていった。本書は、現代医学の目で彼らの病気や死因を分析。彼らの病死は、どのように歴史を変えたのか。もし彼らの病気が治っていたら、日本史はどうなっていたのか。「病気」という視座から見つめ直す新しい日本史。

目次

第1章 飛鳥の地に跋扈した疫病
第2章 平安貴族を悩ませた糖尿病
第3章 病死した鎌倉・室町幕府の将軍たち
第4章 生活習慣病に制覇された戦国武将たち
第5章 徳川家の屋台骨を揺さぶった病いの数々
第6章 幕末・明治を震撼させた伝染病

著者等紹介

篠田達明[シノダタツアキ]
医師・作家。前愛知県心身障害者コロニー総長。1937年愛知県生まれ。小説『にわか産婆・漱石』で歴史文学賞受賞。『浮世又兵衛行状記』『法王庁の避妊法』などの作品で、五回直木賞候補になる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Moeko Matsuda

8
人間の、死に様に対する理想を容易に叶えてくれない要素の一つが病というものだ。そこそこ寿命を達成したと思しき平安人、案外と長寿な健康志向の戦国武将、若い命を畳の上で散らした幕末の志士たち。死に様にこそ生き様が表れるという言葉を、正しいと言っていいのかどうか、この本を読むと、ちょっと判断に困ってしまうかなぁ…。誰もが知っている歴史上の人物の死因となった病気を分析したこの一冊。病跡学ファンにはたまらない、興味深い一冊でした。2016/04/26

Moeko Matsuda

4
10年ぶりくらいに再読したのだが、やっぱり面白かった。人間は必ず死ぬ。現代のように病と戦い、勝ちまたは引き分けに持ち込んで命を永らえさせることは当然昔は出来なかった。本人は痛いし苦しい。周りは心配でオロオロ…でも結局のところは医者も何もできないまま死んでいくしかなかったわけだ。歴史に「もしも」はないが、それでも「もしも」を考えるのが歴史の楽しみ方でもある。某ドラマのように、もしも現代医療の技術を当時に持ち込めたら…そんなことを考えて、もしもの歴史を堪能するのも、なかなかに面白いのではなかろうか。2020/12/30

maito/まいと

3
以前主要合戦と天気に関する本を読んで、気候の重要さを感じたことがあるが、健康こそ、今も昔も重要要素であることは間違いない。かつての日本人と病気との関わり、対処法、時期ごとのはやっていた病気についての解説本が本書。現代の治療法との比較対処が書かれているため、(うすぼんやりながらも)現代医学の発展ぶりと、過去の日本人がいかに非科学的に病気と向かい合っていたかを知ることができる。専門過ぎても困る(笑)のだが、もう少しボリュームが欲しかったなあ。2012/02/03

suzuki-takefumi

1
歴史人物の死因と「治癒していたら」を書いた一冊。しかし「病名は未詳」ですませていたり「~であってもおかしくはない→~の可能性が高い」という論法だったりする一方、「もしも」の結論には安直なものが目立つ。2008/09/18

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