内容説明
隣近所の助け合いや地域貢献活動などに対して、地域ごとに取り決めた、まったく新しい「お金」で評価する。この地域通貨の試みが町の活性化を意図して全国的に広がっている。実際に自らも立ち上げ、運営に尽力する著者が国内外の豊富な事例を取材・紹介するとともに、今後の戦略的な活用法を探る、地域通貨入門の決定版。
目次
第１章 地域通貨が「無価値」を評価する（地域通貨とは何か；地域通貨の代表的な仕組み）
第２章 地域通貨探訪―国内外の先駆的事例（海外の事例；国内の事例）
第３章 地域通貨立ち上げを実践する―渋谷「アースデイマネー」（難問山積のスタート；プロジェクトとの連動がはじまった ほか）
第４章 地域通貨の「戦略的」活用法（農業・自然エネルギー・公共事業への活用；法律と課税 ほか）
著者等紹介
嵯峨生馬［サガイクマ］
日本総合研究所研究員。ＮＰＯ法人アースデイマネー・アソシエーション代表理事。１９７４年横浜市生まれ。東京大学教養学部卒業。地域活性化などのコンサルティング活動の一方で、地域通貨や、都市と農村の交流に自ら取り組んでいる
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感想・レビュー
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KAZOO
135
童話作家のミヒヤエル・エンデが地域通貨について坂本龍一さんとコラボして書かれた本が出されてから、地域通貨は一時地域再生の手段としてかなりはやったものでした。この筆者も渋谷での例を取り上げていますが、私は実際ベース渋谷などの店舗などが多いところよりも地方のあまり大きくない都市のほうが地域通貨には向いているのではないかと思われます。地域通貨を導入した地域では現状どうなっているのかの本を出してもらえれば、という気がします。2016/03/21
かずさん
4
サービス設計における試行錯誤や、運用上の失敗や改善を赤裸々に記載しているのが、とても興味深いです。 15年も前の本なので、現代では仮想通過を含めて地域通貨をめぐる環境は大きく変わっているが、基本設計思想はいまの地域社会にあってほしいと思えるモデル。 本書内の言葉を借りると、オルタナティブ（代替的）というよりコンプリメンタリー（補完的）に地域社会を支える知恵と仕組みが、地域通貨を含めてもっと社会に溢れたら良いと思う。2020/05/02
sabato
3
これも執筆のため。地域通貨の事例が載っていてわかりやすいです。2009/08/23
Misha
1
渋谷の例、面白い！2013/02/24
