内容説明
シリコンバレーはいかに誕生したのか。日本の技術者たちが辛苦の末に高純度シリコン精製に成功した頃、アメリカでは性能劣化対策の決定打“シリコン・プレーナトランジスタ”が完成されていた。トランジスタの発明者、ショックレー博士と訣別した“フェアチャイルド八人衆”のその後の活躍を克明に追う。
目次
第1章 テレビが時代の幕を切った
第2章 シリコンバレーの一粒の種
第3章 シリコンの申し子たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
13
第3巻は、トランジスタ発明者のショックレー博士と訣別した「フェアチャイルド8人衆」がフェアチャイルド・セミコンダクタ社(以下F社)を設立し、シリコン・プレーナトランジスタ(以下PT)開発で大成功を収める迄。メサトランジスタで成功を収めたF社はやがてメサのPN接合部がショートして死んでしまう現象を起こし倒産の瀬戸際に。しかしこれを解決したPT技術の核のマスク操作と写真エッチングがその後の半導体革命を引き起こすことになります。第3巻の読み応えは、当時の天才たちの愛憎半ばする生々しい数々の証言。次は愈集積回路へ2021/07/03