足元の小宇宙―82歳の植物生態写真家が見つめる生命

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足元の小宇宙―82歳の植物生態写真家が見つめる生命

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140816172
  • NDC分類 470.4
  • Cコード C0095

内容説明

植物は芸術家だ…草木に魅せられて半世紀、撮りためた写真は50万点。生命の驚異をつづった珠玉の写真エッセイ。

目次

第1章 春
第2章 夏
第3章 秋
第4章 冬

著者等紹介

埴沙萠[ハニシャボウ]
植物生態写真家。公益社団法人・日本写真家協会会員。1931年生まれ。大分県出身。49年、作家でシャボテン研究家の龍膽寺雄氏に師事。シャボテン研究のかたわら、東京農業大学遺伝育種学研究所に沙漠植物研究室の創設に尽力。60年、山口県・周防大島に移住し、沙漠植物の生態研究を行う。68年、郷里の大分県で一般植物の生態の撮影を始める。94年からは群馬県みなかみ町の山里に住み、雪降る里の植物の生態の撮影を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

174
何もない所で何を撮っているのだろう。足元には小さな動植物が無数に棲んでいる。見ようとしなければ見えない世界。小さければ小さいほど、見つけた時の感動は大きくなる。撮影するとなぜか心の蕾が綻ぶ。野山を歩き回る。刻々と変わる自然。陽光を浴びて一斉に躍動し、葉を通したやさしい色合いが降り注ぐ。私たちが目覚める頃、野山にはキノコの胞子が舞っているのだろう。雨に濡れたら今日はおやすみ。でもまた明日は花ひらく。花は萎れて散ってからも大切な仕事がある。一瞬をカメラに収める埴沙萠さんは、まだ見ぬ自然美の魅力を教えてくれる。2022/06/12

caramel

37
ただ綺麗という言葉では言い表せない、魂を揺さぶられるような写真に読み始めからドキドキした。植物好きにはたまらない。普段見ているようで見えていない世界。土の上の小さな世界では、芽生え、花を広げ、葉が草露をつくり、種をつけてとばす等、そこには命がちゃんと生きていて、その動く様子、輝きの瞬間が埴沙萠さんによって切り取られる。キノコの胞子の舞い、ツクシの胞子のダンス、ツリフネソウの実が弾ける様子等、素敵な瞬間がいっぱい。埴さんが自然を愛し、妻を愛するその暖かな眼差しが写真や言葉から伝わる。読んで幸福感に包まれた。2014/04/11

チャーリブ

32
2013年にNHKで放映された同名の特集番組を書籍化したもの。最近たまたまその再放送を観たので読んでみた。ほぼ放送と同じ内容だが、オリジナル部分もある。たとえば、ケヤキの種子が枯葉に付いたままで遠くまで飛んでいく話など興味深かった。しかし、NHKのハイ・スピード・カメラによる精緻な映像はやはり放送を見てもらうのが一番。好きな植物研究に一生を捧げた著者の姿も素晴らしい。著者は2016年にお亡くなりになっているが、もっと早く知っていればよかった。○2021/12/31

kinkin

22
82歳の植物生態写真家が見つめる生命とサブタイトル。四季を通した 植物の生命が伝わってくる。テレビでも紹介されたようなので観てみたい。2014/01/16

とも*

21
写真は綺麗だし内容も面白かった。 カラスウリの雌花ときのこの胞子の舞は見てみたいなー クロマツの芽生えが見事でしばし見入ってしまった。 文章も洒落が効いてたりしていいし、奥さんの野菜人形も愛嬌があっていい。 確かに今までは目に映っていても見てなかったなーと思う事が多いのは実感。 作者さんのHP→http://ciabou.com/ciabou/ 2014/08/29

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