目次
第1章 北の黒船日露交渉―ペリー来航の約六十年前、蝦夷地の松前城下で初の日露交渉が行われた。衝突はいかにして回避され、“鎖国”は守られたのか
第2章 将軍吉宗自立経済への道―密貿易の激増により経済の混乱を招いた幕府は、唐船の打ち払いによって、貿易管理体制を強化する。吉宗の目指したものとは
第3章 将軍家光鎖国の決断―オランダ商館の出島移転により、幕府はいわゆる“鎖国”への道を歩む。なぜ、貿易の不利益ともなる政策を選んだのか
第4章 将軍秀忠鎖国の原点―家康の貿易振興策を一八〇度転換したといえる秀忠の貿易統制―その狙いとは何か。二百数十年に及ぶ“平和”はこうして築かれた
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年岡山県生まれ。東京大学大学院情報学環・史料編纂所教授。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。文学博士。専門は近世日本政治・外交史。『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社、のち講談社学術文庫)で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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