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パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ

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  • サイズ B6判/ページ数 331,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140815137
  • NDC分類 361
  • Cコード C0098

内容説明

これまでのプライバシー/パブリックの境界を越えて今、人々が自分をオープンにさらし、シェアしはじめている。それは、“パブリックであることが価値を生みだす”ことに、ますます多くの人が気づいてきたからだ。それは個人にとどまらない。企業は、透明性とコラボレーションによるイノベーションの可能性に気づき、政府や自治体は莫大な保有データを公開することで新たな価値を生みだしはじめた。ネットを介して生まれつつある“パブリック”―それは、ソーシャルメディア革命と3.11を経て見えてきた、大公開時代の新しいフロンティアだ。

目次

イントロダクション―大公開時代
パブリックの預言者マーク・ザッカーバーグ
パブリックの選択
“パブリックネス”のメリット
プライベートとパブリック その歴史
パブリック・メディア
プライバシーとは何か?
僕らはどこまでパブリックだろう?
パブリックなあなた
シェア産業
スーパー・パブリックカンパニー
人民の、人民による、人民のための…
新しい世界

著者等紹介

ジャービス,ジェフ[ジャービス,ジェフ][Jarvis,Jeff]
メディア/テクノロジー関連でもっとも高い人気を誇るブログのひとつBuzzMachine.comを運営し、新しいメディア、ジャーナリズム、テクノロジー、ビジネスについて積極的に発言している。また、ニューヨーク市立大学院ジャーナリズム科准教授としてベンチャージャーナリズムを教える。2007年と2008年の世界経済フォーラムでは、「世界のメディア・リーダー100人」の一人に選ばれた。これまでにガーディアン紙やサンフランシスコ・イグザミナー紙でコラムを執筆し、TVガイド誌とピープル誌でテレビ批評を執筆したほか、エンターテインメント・ウィークリー誌の創刊編集長、ニューヨーク・デイリーニュース紙の日曜版編集者兼共同発行人、シカゴ・トリビューン紙とシカゴ・トゥディ紙のリポーターなどを歴任

小林弘人[コバヤシヒロト]
株式会社インフォバーンCEO。1994年ワイアード誌の日本版を創刊して編集長を務める。98年に株式会社インフォバーンを設立、月刊誌や書籍を創刊(07年に事業売却)。06年には全米で著名なブログメディアの「ギズモード」の日本版を立ち上げる。ブログ黎明期から有名人ブログのプロデュースに携わり、ブログ出版の先鞭をつけるなど、ITメディア界の仕掛け人として多方面で活躍。通称「こばへん」。現在、東京大学大学院情報学環の非常勤講師及びBBT大学の教授を務める

関美和[セキミワ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーバード・ビジネススクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

42
ネットで情報、思考、行動を公開し、シェアする。SNSの普及も相まって、世界は「大公開時代」に突入している。著者は、そんな現状を肯定的に捉えるコラムニスト。「グーグル的思考」という著書もあるテクノロジー決定論者です。プライバシーの危険よりもパブリックであることの利益を重視する考え方で、「他人が他人でなくなる」「社会が安全になる」「集合知が生まれる」‥‥。薔薇色の未来を喧伝してますが、私はまだ頭がカタイのか受け入れられませんでした。若きデジタルネイティヴ達は受け入れられるのかもしれません。2017/04/06

Miyoshi Hirotaka

36
プライベートとパブリックの境は、国や文化だけでなく、時代や世代によって揺らぐ。ドイツ人は、温泉では男女混浴でもストリートビューに嫌悪感を持つ。百年前には混浴が普通だったわが国では、その風習がなくなり、電車で化粧をしてもスマホの画面を見られるのは嫌がるようになった。今は、知的環境の激動期。沈黙の教師である本で学ぶ時代が長く続いたが、オープン化し、一人の教師に大勢が師事することが可能になった。プライバシーは「知る」倫理、パブリックは「シェアする」倫理。これらの上に築かれる新しい社会を描くことが重要課題だ。2014/12/08

おーしつ

13
「フリー」「シェア」と読んできた流れでコレも。 パブリックとプライベート。社会的、宗教的、メディア技術(グーテンベルク活版印刷の発明時との比較)的に揺れ動いてきた概念だが、今後もどちらかに落ち着くということではなく、 振り子のようにいったりきたりしながら、細かいルール・マナーが決まっていき、それが技術的に担保されていくのではないかと思う。 企業や組織にとってはチャンスと危うさが同居する難しい時代になっている一方、一個人としては便利さを享受しつつ「晒し過ぎ」に注意するってことくらいしかないのかな、と。 2012/03/27

ふぇるけん

10
筆者は自らの前立腺癌まで公開するほどのパブリック推進派。内容としては極端なものもあるが、どこまでプライバシーを守るべきか、またパブリックにすることで得られるメリットとデメリットなど、考えさせられる内容であった。子供にも単にプライバシーを守ることだけでなく、シェアすべきこととそうでないことを考えることを学ばせたい。知られたくないことまで暴露される恐れもあるこの『大公開時代』では、人の過ちや若気の至りを『許す』文化を育むことが必要だ。2013/04/10

GASHOW

8
プライバシー関連の仕事をしている私にとって、3年900冊を経てあったスゴ本。科学やその他のスゴ本は別にありましたが、プライバシーのテーマでは、秀逸。購入してしまいました。作者は、アンチプライバシー擁護派で、ウエスティン博士をディスっていますが。わかりやすい。2016/01/08

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