シェア―“共有”からビジネスを生みだす新戦略

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シェア―“共有”からビジネスを生みだす新戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 305,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140814543
  • NDC分類 675
  • Cコード C0098

出版社内容情報

2010年上半期に話題となったベストセラー『フリー』につづき、デジタル経済の未来に迫る注目作として
翻訳書『シェア 〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略』を12月18日に刊行します。
「所有する」から「シェアする」へ、いま私たちの意識もビジネスモデルも大きく変わりつつあります。
「大量生産>大量消費>大量廃棄」というサイクルがもはや立ちゆかないことは、環境面からも経済面かもあきらかになり、何よりも「所有」や「消費」が自己のアイデンティティを形作る20世紀型の社会経済がもはや過去の、カッコ悪いものになりつつあります。逆に「シェア」をすることで人々はそこにコミュニティをつくり、再びモノや体験や能力を媒介に人とつながっていきたいのです。それを牽引するのが、インターネットをはじめとしたデジタル技術、とくに今注目のソーシャルネットワークです。] ネットによって、ソーシャルなつながりからシェアをしたい相手を探すのは格段に容易になり、ネット上の強固な評判経済のおかげで(『フリー』参照)、見知らぬ相手との信頼の構築はリアルな世界以上に簡単で確かなものになっています。デジタル革命によるネットの進化が、ついにリアルな世界に逆流してきた、いわば、「ネットを介して昔のようにご近所で醤油を貸し借りする」ような社会が到来してきたのです。では、人々が「所有」せずに「シェア」する時代のビジネス、経済、社会とはどんなものなのか? 本書は、こうしたデジタル経済の新しいシェアな生き方とビジネスモデルを紹介していきます。

■【初回出荷限定】書籍『シェア』のシェア(共有)を可視化するプロモーションを実施
インターネットが可能にする、〈新しいシェア〉を体験しよう!
Twitter、mixi、Facebookを使って『シェア』をシェア!

本書のテーマである“シェア”に基づき、特設ウェブサイトでは書籍『シェア』そのもののシェアを可視化するプロモーションを行ないます。『シェア』をシェアする手続きは、①本書の帯に記載されたシェアコード(初回出荷本のみ)を、特設サイト(http://share-biz.jp)で登録、②本書を読み終わったら次に読みたい人にシェア、③本を受け取った人は、帯のシェアコードを同じように特設サイトで登録 、②と③の繰り返し、となっております。本書をシェアした人たちの「つながり」が、特設サイトのGoogleマップ上で可視化されます!その他、特設ウェブサイトではシェアビジネスや本書へのTwitter上のツイートを集約したページなどを掲載しております。

■「シェア」を活用したビジネスモデル
インターネットを使った新しい「シェア」の概念を活用したビジネスモデルはすでに、アメリカで成功を収めています。空き部屋の需要と供給のマッチングを個人レベルで実現させ人気の[airbnb(http://www.airbnb.com/)]の他に、[Zipcar](車のシェア)、[BIXI](自転車のシェア)など多くのシェアビジネスが成功を収めています。個人間レンタルの最大手、Zilokは毎年25パーセントの成長率を見せ、ソーシャルレンディング(個人間金融)の大手Zopaの売り上げは今年7000万ポンドにのぼると予想されています。物々交換のSwap.comの会員数は去年1年間で10倍に拡大し、Big3の自動車メーカーが苦闘するなか、カーシェアの会員数は欧米だけで1000万人を越えています。これらのシェアビジネスは、会員制収益モデル、仲介手数料モデル、マイクロペイメントモデルなどで収益を上げています。
日本でもソーシャルレンティング・サイト[maneo]の成立ローン総額は3億円を越え、個人間でのクルマの貸し借り[CaFoRe]や同じ目的地まで車の座席をシェアするライドシェア[のってこ!]など、今まで見ることのなかったサービスがインターネットの成熟とともに続々と立ち上がっています。


著者プロフィール
レイチェル・ボッツマン(Rachel Botsman)
ビジネス・コンサルタント。最新のインターネットとテクノロジーを通したコラボレーションやシェアの可能性と、それによってビジネスや消費、そして人々の生き方がどのように変化するかについて、各地でコンサルタントや執筆、講演を行っている。オックスフォード大学で美術の学位を優秀な成績で修得後、ハーバード大学の大学院課程に学ぶ。現在、ブランド力、イノベーション、サスティナビリティといった分野を横断する形で、世界中の企業のコンサルティングを行っている。ウィリアム J. クリントン財団の前理事長。イギリス、アメリカ、アジア、オーストラリアで活躍。

ルー・ロジャース(Roo Rogers)
アントレプレナー。ニューヨークのベンチャー会社Redscout Ventures代表取締役。起業家として現在OZOlab, OZOcar, Drive Thru Pictures, UNITY TV, Wenite の5つのスタートアップ企業を成功させる。企業戦略およびベンチャーキャピタルの専門家であり、同時にメディア、運輸、飲料といった消費セクターでも活躍。コロンビア大学文学士号を、ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジで経済学修士を取得。現在はニューヨーク在住。

監修者・小林弘人氏のコメント、プロフィール

「SHARE」について──本書は、これまでのインターネットの進化と現状を「シェアリング・エコノミー:共有型経済」という観点から見つめ直し、はては二〇世紀が育んだ消費文化へのカウンターとしての方向性を提示したものだ。……それはモノそのものではなく、モノの価値へのアクセスによる新しい経済圏の創出を意味する。

株式会社インフォバーンCEO。1994年『ワイアード』誌の日本版を創刊して編集長を務める。98年に株式会社インフォバーンを設立し、月刊『サイゾー』を創刊。06年には全米で著名なブログメディアの「ギズモード」の日本版を立ち上げる。現在メディアプロデュースと経営の傍ら、講演やメディアへの寄稿をこなす。著書に『新世紀メディア論──新聞・雑誌が死ぬ前に』(バジリコ株式会社)、監修・解説『フリー <無料>からお金を生みだす新戦略』(小社刊)がある。

内容説明

ネットを通じたコラボレーションとコミュニティによって、持続可能な経済=シェアリング・エコノミーが始まった。“所有する”から“利用する”へ。ソーシャルネットワークが可能にした、Facebook時代の新しい経済。

目次

1 新しいシェアが生まれるまで(もうたくさんだ;ハイパー消費の時代;「私」世代から「みんな」世代へ)
2 グランズウェル(コラボ消費の登場;所有よりもすばらしい―プロダクト=サービス・システム;因果応報―再分配市場;みんな一緒―コラボ的ライフスタイル)
3 何が起こるか?(コラボ・デザイン;コミュニティはブランドだ;シェアの進化)

著者等紹介

ボッツマン,レイチェル[ボッツマン,レイチェル][Botsman,Rachel]
ビジネス・コンサルタント。最新のインターネットとテクノロジーを通したコラボレーションやシェアの可能性と、それによってビジネスや消費、そして人々の生き方がどのように変化するかについて、各地でコンサルタントや執筆、講演を行っている。オックスフォード大学で美術の学位を優秀な成績で修得後、ハーヴァード大学の大学院課程に学ぶ。現在、ブランド力、イノベーション、サスティナビリテイといった分野を横断する形で、世界中の企業のコンサルティングを行っている

ロジャース,ルー[ロジャース,ルー][Rogers,Roo]
アントレプレナー。ニューヨークのベンチャー会社Redscout Ventures代表取締役。起業家として現在OZOlab,OZOcar,Drive Thru Pictures,UNITYTV,Weniteの5つのスタートアップ企業を成功させる。企業戦略およびベンチャーキャピタルの専門家であり、同時にメディア、運輸、飲料といった消費セクターでも活躍。コロンビア大学文学士号を、ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジで経済学修士を取得。現在はニューヨーク在住

小林弘人[コバヤシヒロト]
株式会社インフォバーンCEO。1994年ワイアード誌の日本版を創刊して編集長を務める。98年に株式会社インフォバーンを設立し、月刊『サイゾー』を創刊。06年には全米で著名なブログメディアの「ギズモード」の日本版を立ち上げるなど、ITメディア界の仕掛け人として多方面で活躍。2010年4月より東京大学大学院情報学環で非常勤講師を務める

関美和[セキミワ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーヴァード・ビジネススクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。現在は、ベビーシッター会社のメイ・コーポレーション代表取締役。ダイヤモンド・ハーヴァード・ビジネス・レビュー誌などの翻訳を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

47
シェアビジネスが成立してこれからどんな展開を見せていくのか、まさにそこにビジネスモデルのポイントがあると思った。キーポイントに思うのは「他者との理解」ですか。ぜったい分かる気がする。2022/12/25

たー

32
やれエコカーだエコ家電だって言うけど、結局のところ買わないのが一番エコなんだよね~と日頃から抱いていたモヤモヤを解説してもらった感じ。まだ自分の身の回りではこういう潮流は感じませんが、これからの社会のあり方を示しているような気がします。ただ、ページ数は半分で十分かと。2011/04/06

ジェンダー

17
日本ではなかなか出来ないビジネスが多いけど日本でも広まりそうなビジネスもあり、興味深く読むことが出来ました。どなたが読んでも楽しみながら読める本だと思います。2013/01/08

ひろき

16
21世紀的消費 インターネットの普及により、従来では有得ない規模で「私のものはあなたのもの」的価値観が広まった。世界中で産声を上げたコラボ消費事例をを3つのモデルに分けて成功原則を導いたのが本書。豊富な具体例はややくどい。多忙な人は事例を飛ばして要所を読めば事足りる。また持続可能な21世紀的消費のあり方を示唆している。環境問題とシェアビジネスに興味ある方にお勧め。物を作らないことが環境には一番いいというのは本書を読んで改めて思ったこと。一つの製品を作るのにどれだけのゴミが出るかあなたは知っていますか?2011/08/26

hit4papa

13
大量個人消費からコミュニティによるコラボ消費へ。震災にみまわれた日本だからこそ響くテーマと思います。ビジネス書というより啓蒙書のようです。個々の人々の善意に基づくビジネスは、はたして主流になっていくのでしょうか。

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