内容説明
この二人に聞けば人生も少しは楽に生きられる。悩んでも考えすぎない「頭丈夫」になる本。養老的・太田的現代人の“悩み克服術”。養老孟司vs.太田光の特別対談も収載。
目次
第1部 「自分」という壁を破るために(ダイエットに振り回された私;「夢」を捨てられない自分;不愉快なことがあると、家族に当たってしまう自分 ほか)
第2部 家族、子どもとどう向き合えばよいのだろうか(家族のために生きてきた私が突然、家族を他人に感じたとき…;子どもの教育に熱心になり過ぎてしまう私;子どもの育て方で夫と意見が合いません ほか)
第3部 本当に住みやすい社会・働きやすい会社とは(意見を聞いてくれない上司とのつき合い方;会社に振り回される家族の生活;定年後、仙人のような引退生活を楽しんではいけないのか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
M.O.
20
否定的な感想も多いみたいだが私はなるほど~~~と思いながら読めた。10年以上前の本だが古臭くは感じない。特に主婦の家庭や子供に対する考え方については私には響いた。例えば「家族だけをいきがいにするな!世間は大きく動いている」子供に対し「心はかけても手はかけない」色んな習い事をさせることがいい事なのか投げかける。子供のためと言いつつ自分のためでは?と言うのがドキッとする。2022/10/10
冬眠
6
この二人の対談なんて成り立つんだろうかと心配していたら、それぞれが個別に質問に回答するほうが多かったので安心。肝心の対談のほうも、何やら遠慮気味というか他人行儀というか、どちらも相手の領域に踏み込めてなかったという印象。都市化への警鐘や人間関係の複雑化など、お馴染みの話題が複数登場する2013/12/17
あやり
5
ところどころ偏見というか特定の時代の常識?みたいなものが見えて、違和感を感じたり。歳をとるにつれて価値観を変えることって難しくなるのかしら。2020/07/11
清作
5
投稿された疑問に養老さんと太田さんが応えていく形式の本。都市化された社会で生きることへの弊害についての話は興味深い。昨今いじめ自殺が続発しているが、いじめられる側が逃げ込む「自然」がないことが自殺を助長しているという意見には「なるほど」と思った。いろんな意味で人間緑豊かなところで暮らすのが望ましい。2012/10/22
m!wa
4
自分の悩みのタネものっていて、子育てとかね。少し前に書かれた本なんだけど、今にも通じるものがありました。家という制度が廃れてきたけど、自己責任ということになっちまって、家の中にルールがないもんだから、常識なんてもんはなくなっちゃったって流れはその通りだなぁって思う。私の子どものときは、まだよそのおじさんに怒られる時代だったけど、今となっては、怒ったほうが通報される時代になったっていうのがその現れよね。2024/03/12