人類が知っていることすべての短い歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 639,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140811016
  • NDC分類 404
  • Cコード C0098

出版社内容情報

退屈な科学よ、さようなら!
「明快でわくわくするような教科書に出会わなかったせいで、私は科学がこのうえなく退屈なものだと信じこんで育った」。科学と無縁だった作家が一大奮起し、三年を費やし各分野の専門家に取材、人類が真理を突き止めてきた歴史を描いた英米のベストセラー作品。2004年、アヴェンティス科学書賞を受賞。

内容説明

宇宙のはじまり、DNA、プレートテクトニクス、10-43秒という時間の長さ。テストのために丸暗記しただけの用語や数字の奥には、驚くべき物語が隠されていた。科学と無縁だったベストセラー作家が一大奮起し、三年かけて多数の専門家に取材、世界の成り立ちの解明に挑む。科学を退屈から救い出した大傑作。

目次

第1部 宇宙の道しるべ
第2部 地球の大きさ
第3部 新たな時代の夜明け
第4部 危険な惑星
第5部 生命の誕生
第6部 わたしたちまでの道のり

著者等紹介

ブライソン,ビル[ブライソン,ビル][Bryson,Bill]
1951年、アメリカ(アイオワ州デモイン)生まれ。1977年、イギリスへ渡り、イギリス人女性と結婚、4人の子をもうけ、ノースヨークシャー州に長年居住する。その後、家族とともにアメリカへ移り住んだが、数年でまたイギリスに戻った。2005年4月、ダーラム大学の名誉総長に任じられた。またイングリッシュ=ヘリテッジ財団(イングランドの歴史的建造物や古代史跡などを保存するための組織で、政府の助成を受けている)の理事長を務める。主な著書に『人類が知っていることすべての短い歴史』(アヴェンティス科学書賞を受賞)がある

楡井浩一[ニレイコウイチ]
1951年生まれ。英米ノンフィクション翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

78
1927年のアメリカについての本で感心し探した同著者の出世作。科学史上の科学者たちの奇人変人群像を面白おかしく描くのかと勝手に思っていたが、それはメインではなく、宇宙、気象、地理学、古生物学、地震など、我々自身や我々が住む地球を取り巻くすべての科学を専門家や文献から解説していくこの力技に感服。この単行本600ページ超えは致し方なく、読み上げてよくこの厚さに抑えたことに唸った。このような啓蒙書にありがちな、上から目線というか、説教臭さが感じられないのは非常に好ましい。わからないことだらけに驚く。これは名著。2017/12/01

かんやん

32
デニソワ人発掘、ネアンデルタール人との交雑の事実発見前の本。大衆科学本を読んできた読者なら、超有名な学者の超有名なエピソードに、またか!となります。が、きっと聞いたこともない学者のエピソードにへーっとなることもあるでしょう。人類の知っていることとは、とりあえず科学的同意があるだけに過ぎず、いつ覆されることやら。学術上の新発見の三段階とは、先ず事実を否定される→重要性を否定される→第三者に功績を奪われる、だとか(笑)時代の先を行き過ぎて、不遇のまま生涯を終える学者が少なくないのは、切ないなあ。2021/11/20

syota

25
宇宙や地球、生物、人類など自然科学各分野の研究成果を、専門用語や数式を使わず易しい言葉で説明している。前世紀までの科学史的内容についてはやや冗長に感じられたが、現代の最先端の知見は非常にスリリングで、思わず興奮してしまった。読むのに時間も労力も要したが、それだけの価値はあったと思う。驚いたのは、類人猿から現代人への進化の道すじという、我々にとって最も身近な問題が今だに議論百出で、混沌とした状況であること。宇宙の始まりは分かってきたのに人間の始まりが分からないというのも、考えてみると不思議な気がする。2016/08/28

taku

12
面白いサイエンス・ノンフィクション。科学的発見、進歩の歴史をなかなか軽妙な語り口で読ませる。その過程で焦点の当たる科学者たちの功績はもちろん、変人ぶりや世俗臭い面も楽しめる。宇宙、地球、生命など、理解が及ばないほど壮大なことからミクロの事象まで、時折ゾワッとしながら引き込まれ読んでいき、最後は地球と人類について考えた。どんな未来へ進むのか。何を課されるのか。なぜだか不安になる。2020/06/20

白義

11
圧倒的なボリュームで近代科学ほぼ全般の歴史、科学者の列伝を綴った特盛本。難解な話は全くなく、情報の精度も丹念な取材の成果かポピュラーサイエンス本として正確、さらには科学者たちの人間模様を活き活きと描いた列伝本としても最高水準の凄まじい一冊。これだけ範囲が広いと薄くなるのを心配になるものですが、その情報量は大学で研究するプロには足りなくても、物理や宇宙論、化学に生命まで、あなたが近所の子どもの間で一年間はアマチュアの物知り博士として尊敬されるには十二分すぎる量でしょう。ページ数以上に濃い本です2011/07/11

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