内容説明
人生について考えない者とは、地図なしで異国の地にいる旅人のようなものだ。道に迷い、方角も分からない者には、どの曲がり角もほかの角とおなじように思える。おおまかにスケッチした地図ともいえる本書の論考は、読者の方々の熟考の、願わくばよりよい熟考のきっかけとなり、対話へと結実する一助となればと、控えめに記したものである。
目次
第1章 美徳と愚行―勇気とは、もって生まれた才能とひきかえに、人生が課した重荷に耐えることだ(道徳を説く;寛容;慈悲 ほか)
第2章 人生の苦しみと妄信―貧しき者は、すでに地獄での刑期を終えている(ナショナリズム;人種差別;種差別 ほか)
第3章 喜びと楽しみ―みずからを教育するからこそ、余暇を高貴に過ごせるのだ(理性;教育;卓越 ほか)
著者等紹介
グレイリング,A.C.[グレイリング,A.C.][Grayling,A.C.]
ロンドン大学バークベック・カレッジで哲学の上級講師を務める。新聞への寄稿、テレビ番組への出演など、多方面で活躍中
栗木さつき[クリキサツキ]
翻訳家。慶応義塾大学経済学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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