内容説明
トッド・スキナーは世界に名高いロッククライマーだが、会社を経営しているわけでも、MBAをもっているわけでもない。では、なぜ全米の企業がこぞって彼に教えを請うのか。それは、登山こそが人生やビジネスにおけるチャレンジの、完璧な比喩になることに気づいたからだ。誰にでも到達したいゴール(頂上)があり、そこで成功をおさめるには、正しい選択を重ねることが肝心である。そして、その秘訣は本物の山だけが教えてくれる。すばらしい閃きあり、ビジネス上の助言あり、手に汗握る冒険あり。本書で描かれるのは、生涯最大の難関となる山に挑むトッド・スキナーとそのチームの魅力あふれる物語だ。
目次
第1章 山―なぜ登るのか?
第2章 山の背後にある精神―基礎となるトップダウン式思考
第3章 遠征に出発する―いかにしてチームを選び、未知のものに備えるか
第4章 壁に直面して―平行から垂直への重大な移行を遂げる
第5章 困難な領域を行く―いかに頂上に向かって墜落するか
第6章 嵐―深刻な逆境を乗りきるには
第7章 最後の十パーセント―帰りたくなったとき、いかにして最後までやり抜くか
第8章 頂上からの展望―頂点に立ったとき、何を探すべきか
著者等紹介
スキナー,トッド[スキナー,トッド][Skinner,Todd]
1958年生まれ。世代を代表するロッククライマーであり、初登を遂げた山は26カ国300以上にのぼる。その冒険の記録は『ナショナル・ジオグラフィック』や『ライフ』などの雑誌に掲載され、アマゾン川やティンブクトゥといった辺境への遠征は9つのドキュメンタリー作品で取りあげられた。ビジネス界で引く手あまたの講演者としても活動しており、依頼主のリストには、マイクロソフト、アップルコンピュータ、IBM、AT&T、リーボック、ペインウェバー(現UBS)、ネクステルなどが名を連ねる。クライマーの楽園、ワイオミング州ランダー在住
近藤隆文[コンドウタカフミ]
1963年、静岡市生まれ。一橋大学社会学部卒。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。