内容説明
科学の新発見は「常識を疑うこと」から生まれる。しかし、アインシュタインの相対性理論に反論することは、科学者にとって自殺行為にも等しい。奇才マゲイジョは、まさに科学者生命を賭け「光速変動理論(VSL)」を発表した。いまや定説のビッグバン・モデルは、最新のインフレーション理論でも解決できない矛盾を抱えている。その宇宙論的大問題に、VSLは驚くべき発想の転換をもたらした。相対性理論からVSLに至るまでの流れをわかりやすく解説し、理論物理学界にセンセーションを起こした若き科学者とその仲間たちの姿を描いた、異色のサイエンス・ノンフィクション。
目次
とても馬鹿げた理論
第1部 cの物語(アインシュタインの“夢”―牛たちの物語;重力の問題;アインシュタイン最大の誤り;謎をかける宇宙;アンフェタミン中毒の神)
第2部 VSLまでの遠い道のり(じめじめした冬の朝に;ゴアの夜;中年の危機;グーテンベルクの戦い;戦い終わって;高山病)
光よりも速く
著者等紹介
マゲイジョ,ジョアオ[マゲイジョ,ジョアオ][Magueijo,Joao]
1967年ポルトガル生まれ。理論物理学者、11歳でアインシュタインのとりこになり、14歳で相対性理論を理解する。15歳のとき、学校教育の偽善体質についてのエッセイを書き、ポルトガルでトップクラスの高校を退学になる。15~17歳、自宅で読書をしながら、ロペス=グラーサのもとで作曲を学ぶ。その後、ケンブリッジ大学で理論物理学博士号取得。王立協会の研究員となり、現在、ロンドン大学インペリアル・カレッジ教授。イギリスで3回シリーズの「アインシュタイン最大の過ち(Einstein’s Biggest Blunder)」と題されたテレビ番組が放映され反響を呼んだ
青木薫[アオキカオル]
翻訳家。1956年山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院修了、理学博士
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