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光速より速い光―アインシュタインに挑む若き科学者の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 345,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140808412
  • NDC分類 440.12
  • Cコード C0040

内容説明

科学の新発見は「常識を疑うこと」から生まれる。しかし、アインシュタインの相対性理論に反論することは、科学者にとって自殺行為にも等しい。奇才マゲイジョは、まさに科学者生命を賭け「光速変動理論(VSL)」を発表した。いまや定説のビッグバン・モデルは、最新のインフレーション理論でも解決できない矛盾を抱えている。その宇宙論的大問題に、VSLは驚くべき発想の転換をもたらした。相対性理論からVSLに至るまでの流れをわかりやすく解説し、理論物理学界にセンセーションを起こした若き科学者とその仲間たちの姿を描いた、異色のサイエンス・ノンフィクション。

目次

とても馬鹿げた理論
第1部 cの物語(アインシュタインの“夢”―牛たちの物語;重力の問題;アインシュタイン最大の誤り;謎をかける宇宙;アンフェタミン中毒の神)
第2部 VSLまでの遠い道のり(じめじめした冬の朝に;ゴアの夜;中年の危機;グーテンベルクの戦い;戦い終わって;高山病)
光よりも速く

著者等紹介

マゲイジョ,ジョアオ[マゲイジョ,ジョアオ][Magueijo,Joao]
1967年ポルトガル生まれ。理論物理学者、11歳でアインシュタインのとりこになり、14歳で相対性理論を理解する。15歳のとき、学校教育の偽善体質についてのエッセイを書き、ポルトガルでトップクラスの高校を退学になる。15~17歳、自宅で読書をしながら、ロペス=グラーサのもとで作曲を学ぶ。その後、ケンブリッジ大学で理論物理学博士号取得。王立協会の研究員となり、現在、ロンドン大学インペリアル・カレッジ教授。イギリスで3回シリーズの「アインシュタイン最大の過ち(Einstein’s Biggest Blunder)」と題されたテレビ番組が放映され反響を呼んだ

青木薫[アオキカオル]
翻訳家。1956年山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院修了、理学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

25
ビックバン直後に光が光速(秒速30万キロ)の10の32乗倍あったと聞けばトンデモ本のようだが著者は一流の理論物理学者である。前半では著者が否定すべき相対性理論、インフレーション理論について公正明大に説明している。但し後半に入ると一転、愛憎劇交えた交友録と旧態然とした学界・論文審査等への辛辣な批判が語られる。肝心の光速変動理論(VSL)は「極めて高エネルギー下では光速が速くなる」らしいことしかわからなかった。何はともあれこれにて『ふしぎなキリスト教』と合わせて予読完了。あとは粛々と『異星人の郷』を読むのみ。2011/09/25

手押し戦車

10
光速が変動するのは、光が素粒子しで有り物質が光で出来ていて質量は光の力によって生み出され光速は不変と科学は決めているが実際は光から見ると物質が光の様に見え一定の電磁波の波の様に見えていて速さによりドップラー効果で短波、長波に見えている。光と生物はすべてが光の方が形が有り生物の方が電波になっているから動きの遅い生物はどんなに速く移動出来ても光から見ると長波に見えて光の速度が一定の様に見える。重力、時空の影響は光が受けていてその影響が生物の電波に影響を与える縦、横、高さ、時間軸を電波に載せている。2014/08/02

mackane

3
光の速さが変わる(VSL)という現代物理学の根幹を揺るがす理論に胸が膨らむ。しかし、VSL理論の展開が十分になされず、学会に対する不満が語られる。理論紹介書というより、愚痴的な意味合いの本。

うki

2
相対性理論のほうが今の段階ではより多くの事象を説明できるからというのはあるが、VSL理論も一説あるとは思う。ただしこの本はVSL理論の説明はそこそこに、多くの頁が学会への不満に割かれている。ちゃんとVSL理論を勉強したい人は別の本を探した方が良いかと。2012/02/28

k

1
半分は研究者を取り巻く環境に対する愚痴だった。2022/04/29

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