影の外に出る―日本、アメリカ、戦後の分岐点

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140808351
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

目次

日本の主体的判断と国益
主体的な日本を求めて
主体的に判断しながら様子を見る日本
日本の主権のなかにあるアメリカ
輸出関連大企業と日本
ドル安・円高の方向とは
「弱い円が日本の政策である」
巨額の経常黒字というもの
平和とはゆるやかなドル安と円高
「解釈憲法」の命日となる日〔ほか〕

著者等紹介

片岡義男[カタオカヨシオ]
作家。1940年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。大学在学中よりコラムの執筆や翻訳を手がける。75年『スローなブギにしてくれ』で野性時代新人賞を受賞、本格的に作家デビューをする。以降、小説、評論、翻訳、写真等で幅広い活動を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

30
むろん私も含めて、日本人が冷戦の過程で失ったものは何かを片岡義男は厳しく追及している。それはつまり、国家というリアルな存在を立ち上げられるだけの自信を日本人が勝ち得ず、故に自主的に振る舞うことができずアメリカに従属するがままになり、空疎な言葉を並べ立て抽象的な言葉遊びしかできない国民になってしまったことではないかと思う。悪く言えば、この本の中で片岡義男の立ち位置はどこなのか見えないところがある。彼もまたコマンダー(軍師?)気取りではないか、と批判することもできるだろう。しかし、私はもっと違う批判を試みたい2023/03/12

踊る猫

23
片岡義男は、もちろんナショナリストではない。イラク戦争前後の日本に対して、本書ではかなり厳しい評価を下している。ただ、アメリカかぶれというわけでもない。アメリカに対しても本書では(その賛否はどうあれ)言うべきことはきちんと指摘しているし、スジは通している。イギリスやヨーロッパ的な感性の持ち主というわけでもないらしい。アメリカの文物で多くを学び多感な時期を過ごして来た片岡は、日本で小説家として揉まれる過程でコスモポリタンとして、つまり何処にも属さないアマチュアの知識人として成熟を遂げたのではないか、と思った2019/11/06

takao

1
ふむ2023/11/14

うっしい

0
片岡義男さんは、久しぶりに読みました。以前の軽快な小説を久しぶりに読みたくなりました、2009/06/08

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