内容説明
アレクサンドロスの登場から、モンゴル帝国の完成へ。ユーラシア大陸で繰りひろげられた約1,600年の文明の興亡のなかに、「交流」と「融合」の歴史を探る。
目次
ユーラシアへの視点(4) イスラム理解への道―バグダッドからエルサレムへ
文明の道 イスラムと十字軍(「平和の都」;ムハンマド;フレスコ画が示すイスラムの力;イスラムの教えに支えられた経済システム;円城都市バグダッド ほか)
「文明の道」へのアプローチ(フリードリッヒ2世と十字軍;世界史のなかのアッバース朝)
巻末ガイド「ユーラシアの旅」(4) イスラムのひろがり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
futabakouji2
5
イスラームの行政を支えるには紙が果たした役割はとても大きいだろう。それでは羊紙で不正や横領もしたい放題だったのだろう。 フリードニ2世はイスラエルでの和平条約をよく講和だけでもっていけたと思う。普通なら流れに乗って十字軍を派兵するものだが。その秘密としてシチリア島の多様性も大きかったようだ。 新たな視点が加わるよい本。DVDと一緒に読もう。2018/10/15
黒胡麻
0
アッバース朝イスラム帝国の首都バクダッドの繁栄と、その後の十字軍の時代に焦点を当てイスラムとは何かを語る。多民族と共存することで繁栄してきたのがイスラムの本当の姿なのだということがわかる2015/07/22
駒子
0
専門家によるコラムや取材の記録など、内容の濃い一冊。文明の道シリーズはハイクオリティーですね。今度DVDも観たいけど、どこかで安く売ってないかな~。2014/03/30
さなぎ
0
文明の道第7集しかDVDは持っていないだけに、サマルカンドの製紙の下りに大変興味をそそられた。古本しかないのが誠に残念。個人的にはルッジェーロ2世のマントがどのような経緯を辿ってウィーン美術史美術館が所蔵することになったのかを知りたかったのだが… これは他の本での断片的な情報から類推する他なさそうだ。2012/08/13