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哲学人―生きるために哲学を読み直す〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140805985
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

思索なしには生きられない。論理実証主義や分析哲学への批判、ポパーやラッセルら第一線の哲学者たちとの親交…アマチュア哲学研究者が追究、実践した哲学的人生。

目次

少年のころの記憶学問としての哲学に触れる
論理実証主義批判
言語分析とは何か
言語哲学の欠点
知覚の問題
示すことはできても語ることのできないもの
イェール大学の教育
カントを発見する
プロの哲学者vsアマチュアの哲学者
ポパーと親交を結ぶ
ラッセルと知りあう
政治哲学の最初の試み

著者等紹介

マギー,ブライアン[Magee,Bryan]
1930年生まれ。イギリスにおける哲学解説の第一人者であり、国会議員としても活躍。オックスフォード大学で史学および哲学・政治学・経済学、イェール大学で哲学を学ぶ。ロンドン大学キングズ・カレッジ客員教授およびメアリー・カレッジ(ロンドン)、ケーブル・カレッジ(オックスフォード)特別研究員。テレビ・ラジオの哲学解説番組の制作・出演や、精力的な執筆活動を通じて、哲学をわかりやすく紹介している。また演劇や音楽にも造詣が深く、ワーグナーの解説者として知られる。著書多数。翻訳書としては『哲学の現在』(河出書房新社)、『西洋哲学の系譜』(晃洋書房)、『知の歴史』(BL出版)などがある

須田朗[スダアキラ]
1947年千葉県生まれ。中央大学文学部教授。哲学専攻。ヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界』(NHK出版)を監修する。主な著書は『もう少し知りたい人のための「ソフィーの世界」哲学ガイド』(NHK出版)、『哲学の探究』(中央大学出版部、編著)ほか。またカッシーラー『認識問題2-1』(みすず書房、共訳)、ガダマー『理論を讃えて』(法政大学出版局、共訳)、オニール『語りあう身体』(紀伊国屋書店)、アドルノ『否定弁証法』(作品社、共訳)など訳書も多い

近藤隆文[コンドウタカフミ]
1963年静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業。翻訳家。訳書に、ジョナサン・タロック『シーズンチケット』(アーティストハウス)、テリル・ランクフォード『明日なき者の宴』(扶桑社ミステリー文庫)、グンター・パウリ『アップサイジングの時代が来る』(朝日新聞社)、ロバート・ボーヴァルほか『オリオン・ミステリー』(NHK出版)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

6
日本では無名の著者の自伝ですが、間違いなく最上質の哲学入門です。子供の頃の疑問からラッセルやポパーらとの同時代的交流、カントや経験論の解説まで現代史の一幕としても思想解説としても、そもそも哲学自体への招待まですべてが読んでいて面白く、イギリス現代哲学とその舞台、歴史を小説のように学ぶことができます。とりわけカルナップら分析哲学へは著者の青春エピソードと絡んで、言葉に耽溺する流派として厳しい批判があります。フランスだとメルキオールが近いかな?しかし教養や人間の深みにおいてそれを超えてますね、マギーは2011/06/27

tieckP(ティークP)

3
ブライアン・マギーというイギリスのテレビマン・政治家にして社交的な非専業哲学者が、人生を回顧しながら哲学について語った本。その哲学観にはとても共感できて、とりわけカントを最も偉大としたうえでそれをアインシュタイン後のパラダイムに合わせて説明しているところは、僕なりに理解しているカントの意義とすごさを見事に言語化していて感動した。分析哲学への敵意についても僕は共感したが、それは人それぞれだろう。ポパーやラッセルについても、その思想と人物を直接会った上で書いているので、その辺りに興味がある人にも勧められる。2020/06/27

しんかい32

0
あっさりしてそうな表紙だが、著者の性格悪さが伝わってくるアクの強い自伝。とくに論理実証主義への怨念がすごい。面白いつまらないでいえばかなり面白い。マギーによるとポパーは偉大な哲学者だが相当厄介な人だったらしい。2014/10/30

(´・ω・`)

0
分析哲学に対してはかなり辛辣な批判をしています。アメリカでのカント研究、ポパーやラッセルら現役哲学者(マギーとは世代の差があるが)との交流、自身の政治家としてのキャリアの叙述も。2013/02/28

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