赤いツァーリ―スターリン、封印された生涯〈上〉

赤いツァーリ―スターリン、封印された生涯〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 483p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140802557
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1022

内容説明

歴史のヴェールが、再びはがされる。自らの過去と、盟友たちを消しつづけた男、スターリン。それは夢想国家実現へのはじまりだった。作られた誕生日、二重スパイ説…謎の生涯を明かす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

3
スターリン、この人物の生涯を膨大な資料、証言などを駆使して迫る大著。上巻は、そのグルジアでの生い立ちから、レーニンの死後に共産党の主導権を握った1930年代初めまで。恵まれない厳しい少年時代から、革命運動のダーティーワークに明け暮れた青年時代。そこから、「支配とは恐怖と暴力」「革命は人間的な感情や価値観と決別しなければ出来ない」等人生の指針を実地で学んでいく。特にレーニンは「師」とも言うべき存在で、革命や共産主義の価値観を忠実に受継いでいき、その死後は教えを忠実に実行していく。その一つの結論が大粛清だった2014/11/19

hoge hoge

2
レーニンもトロッキーも、血に飢えた破壊主義者だった/もし自分が、帝国崩壊後の無政府状態のツァリーツェンという土地から補給を回復せよと命じられたら、死地に放り込まれたような絶望感を覚えるだろう。そこに秩序を回復してしまう彼の手腕がすごい/レーニンは神ではなく彼に剥製にされた男/スターリンのwikiで、彼を小心で臆病で恐怖で皆を支配したと思うと間違う。そうじゃない。党と国民が声を揃えて彼を選んで賞賛支持したんだ。そして国家という巨大な権力を握った彼に、腹を見せて従順を誓うしかない幹部たちの様子が気味が悪い2012/04/13

yurari

1
どこまでが事実なのか、というか、何が事実なのか分からなくなって頭がこんがらがってきた。挫けそうだが下巻にもトライする。●トカチョフはある考えを発表した。革命の成功のためには民衆全体の蜂起は全然必要がない、というのである。革命は少数者のグループの事業で、その成功は革命者たちー指導者たちの巧みな陰謀の結果かもしれない。●バクーニンの思想が「革命家の基本テーゼ」の基礎にすえられた。文明世界の法律と絶縁すること。「われわれの事業は恐ろしい、全面的な破壊である」。‥冷酷になり、己への容赦を期待せず、死を覚悟すること2022/03/04

デューク

1
スターリン、この20世紀が生み出した怪物の生涯を追う一冊。上巻は謎に包まれた誕生から、1930年代に絶対的な権力者になるまで。彼のやっていることはシンプルだ。敵対するものはすべて銃殺。恐怖によって人を支配し、権力を固める。膨大な資料と取材をもとに、丹念にその過程を暴き出す。恐怖で背筋が冷たくなるが、ページを繰るては止まらない。2013/09/03

zaki

1
ほんまかいなと思うほど、とてつもないスケールで。2010/10/24

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