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アルベール・カーンコレクション―よみがえる100年前の世界

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  • サイズ B4判/ページ数 345p/高さ 25X25cm
  • 商品コード 9784140093450
  • NDC分類 209.7
  • Cコード C0072

内容説明

フランスの大富豪アルベール・カーンは、好奇心旺盛な野心家であった。彼は私財を投じて、当時の最新カラー写真技術を携えたカメラマンを世界中に派遣、時にはみずからも同行した。彼の夢は、20世紀初頭のありのままの世界を記録し、地球映像資料館を造ること…。本書では、現在アルベール・カーン博物館が所蔵するカラー写真72,000点の中からとくに選りすぐりを紹介。現在ではすでに失われてしまった、民族性豊かな生活、衣装、風景を収めた、他に類を見ない一冊。

目次

1 西ヨーロッパ
2 南北アメリカ
3 バルカン半島
4 第一次世界大戦
5 極東
6 インドシナ
7 中東
8 アフリカ
9 ポートレート
10 日本
補遺1 オートクローム法
補遺2 アルベール・カーンとその遺産

著者等紹介

オクエフナ,デイヴィッド[オクエフナ,デイヴィッド][Okuefuna,David]
BBCのテレビシリーズ「The Wonderful World of Albert Kahn」の総合プロデューサー。1997年以来、BBCテレビジョンのドキュメンタリー制作部に在籍し、BBC4で放送された多数のドキュメンタリーシリーズや単発番組の制作にかかわっている。リヴァプール出身。マンチェスター大学で政治学および哲学を専攻し、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで修士号を取得。『アルベール・カーンコレクション―よみがえる100年前の世界』が初の著作

別宮貞徳[ベックサダノリ]
翻訳家。元上智大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

296
アルベール・カーンはフランスのお金持ち。カメラマンを世界に派遣し、こうして当時最先端のカラー写真を多数入手。そのお蔭で100年前の世界がここに現出することに。カメラマン(複数)も機材も一流だったのだろう。写真はいずれも鮮やか。そして、いたってノスタルジック。ロンドンもこんなだったのかと。一方、シエナなどは全く変わらない。まさに「時の流れの忘れ物」である。一方、ヴェトナムなどは、およそリアルな世界には見えない。まるで映画のセットのようなのである。日本はまあ想像通りかな。2023/04/16

まっと

32
読友さんレビューで。フランスの大富豪、銀行家、慈善家、熱烈な国際主義者で平和主義者という顔を持つアルベール・カーン。世界の文化的な多様性を深く理解することが恐ろしい戦争を防ぐ最適の道であるとの信念から立上げた「世地球映像資料館」、自らは大のカメラ嫌いだったようだが、プロの写真家を雇って集められた、世界各地とそこに暮らす人々の表情を捉えた膨大な写真を紹介している。時代は第1次世界大戦前夜から第2次世界大戦に向かうまでの時期。当時の世界の人たちの多様な生活や息づかいが感じられた一冊。繰返し頁を捲ってしまう。◎2023/07/14

はやしま

25
以前TVでカーンコレクションの映像を見た。WWI末期のレバノンの様子や、英領パレスチナでユダヤ人に対して演説するバルフォアがいた。このTVシリーズを補う目的の本書は解説もふんだんな美しい写真集。私財を投じて世界の姿を映像記録として残そうとしたカーン。風景、衣装、建築物、人々の暮らしが見事に記録されている。平和主義者の彼の事業は、しかしながら時が第一次世界大戦と重なり戦争前の姿や戦場の記録ともなってしまっている。そんな悲しい頁もあるが、読了後は100年前の世界を魔法のじゅうたんで旅したような心地だった。2019/03/09

ジョニーウォーカー

17
欧米、発展し過ぎ。アジア、エキゾチック過ぎ。アフリカ、アフリカ過ぎ。リアルだからこそ、逆にウソくさく見えるこの不思議なトリップ感。とくに第一次世界大戦時の兵士や兵器の写真には目をみはる。戦闘機などシャーシが木製のように頼りなく「本当にこれで戦ってたの!?」と愕然とする。ヨーロッパからアフリカ・南米・北米・アジアまで、世界各地の100年前が数百点のカラー写真でよみがえる、いわゆるスゴイ写真集。現時点で考えられる最高レベルの“タイムマシン”と言えるかもしれません。読友推薦本(図書館本)。2011/02/12

たまきら

16
膨大なコレクションのごく一部、選りすぐりが紹介されている1冊です。自分に有り余るほどお金があったら、何をする?に「世のため、人のため」とか、「後世のため」が入ってるのっていいなあ。趣味ももちろん入っているんだけど、とにかくこんな記録があったなんて知らなかった。それに写真技術も面白い。本の巻末になってようやくどうやってこのような写真が撮影できたのかが説明されるんですが、すごく興味深いです。作ってみたいなあ。2016/12/05

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