シリーズ・哲学のエッセンス<br> レヴィナス―何のために生きるのか

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シリーズ・哲学のエッセンス
レヴィナス―何のために生きるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 109p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140093054
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C3310

内容説明

真の人生は、どんな人生なのか。人間は、生まれて、生んで、死んでゆく。この事実をどう受け止めるか。レヴィナスと共に、人生の意味と人生の目的について根底から考え直す。

目次

はじめに 生きていてよいのか
第1章 自分のために生きる(こんなもののために生まれてきたんじゃない;No Music,No Life ほか)
第2章 他者のために生きる(倫理の始まり;他者の顔 ほか)
第3章 来るべき他者のために(とはいえ、私は死ぬ;存在と無、生成と消滅、生と死 ほか)

著者等紹介

小泉義之[コイズミヨシユキ]
1954年札幌市生まれ。1988年東京大学大学院博士課程退学。宇都宮大学教授を経て、現在、立命館大学教授。専門は、哲学・倫理学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸にゃん太

44
レヴィナスの分かりやすい入門書で、思想の本質は人間は何の為に生きるのか?①何ものかの為生きる事は自分の為になり、自分の為に生きる事は他者の為になり、他者の為に生きる事は人類の為になる。②人間は子供を産む事で他者の為に生き、これは人類の為になる(①より)。①②より結局、人間は人類の繁栄の為に生きて死ぬ。結論を見る限り生命の本質でもあると思う、つまり生命は自己の種の為に生きて死に、その事自体が自分の為でもあるのだ。2015/05/06

ねこさん

21
例えば、社会的な意味も含めた死への関与に、恐怖を感じる。恐怖した身体は、音、味、言葉、およそ全ての外から訪れるものが持つ快楽性を思い知りながら、それらの享受を皮膚の手前で停止させる。その状態を維持することによってのみ生存が赦されているような義務感の中で、その権利の喪失を痛惜する。対して肉体の愛撫という行為は未だ手に入れていないものに触れ、味わい、満たしつつ希求する。いつか死を経験するであろう生への深い関与の許可。何のためにであろうとも、人は意識された他者を介してのみ無意味さから逃れ、赦されるように思う。2018/02/18

しゅん

10
入門書として書く気がないのではないかとあいう程に小泉義之のレヴィナス論。どこかに父権的なところを感じる(特にセックスの箇所)。保坂和志の話法と似てるものがある。2020/06/14

mstr_kk

8
3回目。一気に読み直し、「そうだったなー」と思いましたが、断定的な語り口に、ややもの足りないものを感じたので、もう読み返さなくてよいかなと。今度はレヴィナス自体を読もうと思います。2017/01/04

misui

7
何のために生きるのか。自分のために、他者のために生きるとはどういうことか? この小著の記述からだけでもレヴィナスが見据えてきた「私」「他者」というカテゴリの大きさ、問いの乗り越え方にあてられる。一通り読み終えてから序文にあるレヴィナスの答えを見返してうなった。2017/05/15

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