主夫のトモロー

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主夫のトモロー

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140056769
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

一流のインテリアデザイナーを目指して働く妻を支え、家事と育児をこなす“主夫”斉藤知朗。自らも作家を志し、家族の幸せと夢を追い求めて日々奮闘するトモローに立ちはだかるのは、主夫に対する社会の壁。出会うママ友・パパ友たちもまた一筋縄ではいかない家庭の悩みを抱えているものの、トモローはつまずきながらともに一喜一憂して全力で向き合う。やがてトモローが導き出す、愛する妻と娘との「家族のかたち」、そして、現実と夢との折り合いとは―。著者渾身のハートフルストーリーとユーモアで描く、胸を打つ新たな家族小説。

著者等紹介

朱川湊人[シュカワミナト]
1963年生まれ、大阪府出身。慶應義塾大学文学部卒。出版社勤務を経て、2002年、「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。03年、「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短篇賞を受賞。初の著書『都市伝説セピア』が直木賞候補、05年『花まんま』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

218
朱川湊人は、新作中心に読んでいる作家です!本格主夫小説、初読です。主夫の日常をほのぼのとリアルに書いていますが、現実はもっと厳しいような気がします。NHKだから理想的な姿を描いているのかなぁ。今後、主夫も主夫小説も増殖して行くんだろうなぁ。日本の未来はどうなるのでしょうか?2016/06/23

きさらぎ

117
ただ生きているだけで、毎日いろいろなことがある。会社が倒産したトモローは美智子と結婚し主夫となり小説家を目指す。トモローをしっかり支える楽天的な美智子がいい。チーコが生まれてから一度は家族の在り方を考えるが、二人の最終目標は「幸せ丸かじりしながら、イッヒッヒ」幸せは自分が決めるものなのについ世間の目を気にしてしまうよね。がんばれ! 親から縁をきられた子が「何かと秤にかけられ、それに勝てるほどの価値が自分になかった」と傷ついているとは…別れるにしてもその時は確実に愛していたと示すものを残していってほしい。2017/04/10

ゆみねこ

106
突然仕事を失った斎藤知朗・トモローは、インテリアデザイナーの美智子と結婚し、主夫業をしながら小説家を目指すことに。娘が生まれ、育児に家事に奮闘するトモロー、世間の無理解さをさりげなくかわしながら頑張るトモロー、こういう家族も素敵だと思います。世のダンナ様たちに読んでもらいたいなぁ。2016/07/13

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

99
82/100点 一流のインテリアデザイナーを目指す妻を支える為、主夫として家事に子育てに奮闘する男性の姿を描いた家族小説。トモローの奮闘ぶり、面白く読めました。ホント男性が子育てする大変さが、ひしひしと伝わって来ました。朱川さんがこのようなコミカルなタイプの小説が書けるとは驚きました。ドラマ化されると面白いと思います。2016/08/03

めろんラブ 

99
主婦ではなく主夫。現代日本ではまだまだマイノリティー。それゆえに、差別や偏見にさらされたりもする。肩身の狭い思いは日常だ。それでも、したたかに健やかに・・・。朱川さんの実体験が色濃く反映された本作は、終始ほのぼのと優しい雰囲気。恋愛から結婚、出産、育児とオーソドックスともいえる流れは、当事者ともなれば唯一無二の経験。ドラマの連続であたふたオロオロ。他人には取るに足らない日常に、我が家の宝物が輝いている。家事・育児にまい進するトモローの不断の努力は、「家族になる」という言葉を体現するようで、尊く力強い。2016/06/29

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