黎明に起つ

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黎明に起つ

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140056424
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

北条早雲、黎明を呼んだ男の壮大な一代記。室町秩序を一掃して、民のための秩序を希求し、関東の地に覇権を打ち立てた男の壮絶な生涯。

著者等紹介

伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早大卒。外資系企業に長らく勤務後、文筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った作品を発表している。『国を蹴った男』(講談社)で吉川英治文学新人賞を、『黒南風の海 加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「本屋が選ぶ時代小説大賞2011」を、『義烈千秋 天狗党西へ』(新潮社)で歴史時代作家クラブ賞(作品賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

77
北条家の祖、伊勢宗瑞の一代記。備中、伊勢、京などを転々とし、今川家に仕えた後、名を新九郎から宗瑞に改め、相模国で三浦氏と激闘を繰り返し江戸湾を制圧するまでの生涯を描く。応仁の乱の複雑な親類・主従関係の記述には、ややうんざりさせられたが、後半、新九郎が駿河に移るあたりからようやく面白くなった。筆者はあとがきで「『北条早雲』という名を使わなかった」と記しているが、252ページの合戦シーンで「北条方が攻め寄せてくる」と書いてある。ウッカリミスだろう。全体として文が硬すぎる気がする。とにかく「気合」が入った1冊。2014/02/11

けい

68
いわゆる戦国時代の先駆けとなった北条早雲(伊勢新九郎)が北条氏の礎を築いていく様子を綴る物語。民のための国を作る早雲の思想を物語の中心に据えて、室町時代末期の混沌とした世の中を描きます。初代の物語に描かれる人物像としては清濁併せ持つタイプで描かれる場合が多い様に思うのですが、こちらはやや清が勝った人物像として描かれています。司馬さんの「箱根の坂」のイメージが強いせいかやや物足りなく感じました。戦いの描写は大いに引き込まれ楽しめましたが、ある程度歴史背景を理解していないと展開についていけないところも。2013/12/28

B-Beat

46
◎秀吉による天下統一。その秀吉に最後に屈した北条氏。その藩祖早雲の一代記。備中(今の岡山県)の生まれだとは恥ずかしながら初めて知った。室町幕府の将軍家に縁があって栄達、駿河の今川氏の庇護のもと伊豆や相模を平定し関東に五代続く北条家の礎を築く。九州に住む身としてはそんな歴史自体が凄く新鮮。鉄砲が伝わる以前の合戦における戦法や検地などを実施してその領国の経世済民に努める姿なども興味深く読めた。この作家さん、本作で2作目なれどその作風は正統派歴史小説というか歴史小説の本流という点でお気に入りに登録という感じ。2014/06/11

TATA

41
戦国時代の黎明期に民の世を目指し戦いに明け暮れる日々を生きた伊勢宗瑞、後世で北条早雲と呼ばれた人物の一代記。武田、上杉など戦国群雄に連なる系譜も確認でき、時代小説好きには楽しめる一冊だと思います。ただ、登場人物の多さに複雑な官職などそれなりに時代背景が分かってないと難読の一冊でもあるかと。 2017/06/17

onasu

36
本格的な歴史ものも、読み終えてみると駆け抜けたかの様な、何か物足りなさも残りますが、北条早雲、否ここでは伊勢宗瑞の少年期より半世紀を僅か300頁で追ったのですから、それも致し方ありません。  始まりは、今年の大河「軍師官兵衛」を遡るほど1世紀、隣国の備中。この地の小領主の次男坊として生まれるが、少年期の応仁・文明の乱が、その身を政変、合戦の場に置く端緒となる。  生涯を辿ったものは初読で、これは嬉しい。ただ、この期の関東は泥沼で、何編読んでもよう分からぬ。直木賞候補にもなった著者、今の内に読んでおくか!2014/01/16

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