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ヒストリアン〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 501p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140054949
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

構想・執筆10年。史実とミステリー、過去と現在が巧みに組み合わされた衝撃のデビュー作!

16歳の少女が、父の書斎で一冊の古書を見つけた。それは、娘が生まれる前に父の運命を決定づけた本だった。そして、それはまもなく少女の人生にも影響を及ぼしはじめた。死して語らぬ歴史上の人物の真実の姿を知るために、歴史家たちはときに命を賭けてまで謎の解明にあたる。しかし、この世にいないはずの人物に出遭ったとき、歴史家たちは何を見るのか? 真実を知る手がかりは、ヨーロッパ各地の史跡、修道院、そして伝説……。

歴史の一隅を掘りおこし、私たちを興奮させてくれた旅の案内役たち。「薔薇の名前」「インディ・ジョーンズ」「ダ・ヴィンチ・コード」……。そして2006年、『ヒストリアン』が、新たな歴史ミステリーツアーに私たちを誘う。

2005年6月発売以来全米18週連続ベストセラー!
累計部数100万部突破!
ソニー・ピクチャーズが『ダ・ヴィンチ・コード』に続き映画化権を取得!世界33ヵ国で翻訳出版決定!

内容説明

父は、若いころの体験を娘に語った。それは失踪した歴史学教授を捜す旅の物語だった。魅惑的な東欧世界に散らばる古文書資料と伝説、そこに隠された暗号を解き明かしながら旅は進む。しかし、すべてを語り終えないうちに、父自身が少女の前から姿を消してしまう。若き日の父は教授を見つけることができたのだろうか?教授は、そして父は、なぜ突然姿を消したのか?父が残した手紙だけを頼りに、少女の父を捜す旅が始まる。やがて少女が知りえたこととは…?国境を越え、時間を越え、そして世代を越えて、闇に葬られた歴史に挑むヒストリアンたちの命がけの物語。ホップウッド賞受賞作。

著者等紹介

コストヴァ,エリザベス[コストヴァ,エリザベス][Kostova,Elizabeth]
作家。イェール大学卒業。ミシガン大学にて創作学修士号取得。『ヒストリアン』は執筆中にホップウッド賞を受賞した。処女作にして全米ベストセラー第1位に躍り出た

高瀬素子[タカセモトコ]
翻訳家。1960年生まれ。東京大学文学部英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

56
交錯した3時代のスト―リがついに収斂。南欧から東欧にかける広大な地域の広がりと歴史の深み。また読んでみたい。吸血鬼伝説は物語の引っ張り役だが目的ではなかった。旅行ガイドであり歴史ガイドにもなりそうな本だった。2016/04/17

星落秋風五丈原

35
この作品、父の手記を娘が読んでいる設定になっているため、都合、両親の馴れ初めを思春期の娘が読むことになる。年頃の男性と一緒に旅をしているのにそんな刺激の強いもの読ませていいんだろうか?と心配するが、全ての物語の読み手であるヒロインの感情描写が三人中最も薄い。そのためロマンスが生まれそうな瞬間が描かれてもヴァンパイアものの『トワイライト』シリーズほどにはのめりこめないだろう。むしろ一つの謎を求めて男女がヨーロッパを旅するダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズに雰囲気が近い。2016/06/19

犬こ

22
1巻、2巻合わせて900ページ以上あります。ヨーロッパの歴史に紐付いたミステリーで、マニアックな描写が続き、挫折してしまう人も多いようで、確かにその歴史背景に苦戦した章もありましたが、よく分からないながらも、止まらず、東欧諸国面白いなと思いました。歴史学者は、大量の古文書に、大量の歴史知識、足で動くことに、情熱とイマジネーションが必要な研究職業だな~。ちょっとかっこいい。2015/11/20

ラグエル

19
東ヨーロッパの歴史をわかっていないとつらい、オスマントルコの歴史をわかっていないとつらい、これは誰に勧めたら良いんだ、と悩んでいたんだけど、どっちもよくわかんなーいっていう少女が、この本のヘレンが好き、とかロッシがああなったのがショック、だとか、言っていたので図書館の片隅で盛り上がってしまった。僕は、肩肘張り過ぎたかも知れない。読書はそれぞれの個人のものだ。で、内容は。上手いなあ、タイトル。芸のないタイトルだと思っていたが。あいつが歴史家だ、ってことなんだね。2013/05/07

em

12
15世紀、征服者メフメト二世のオスマン帝国とハンガリーに挟まれつつ対抗したワラキア公ヴラド三世。後に残虐な一面が取り上げられ、ドラキュラのモデルとなる人。伝説の因縁に巻き込まれた歴史学者たちの旅は、イスタンブールからかつてオスマンが支配した東欧・バルカン諸国へ。そこは物語の現在では共産主義国家、この対置が何とも苦い。伝承や文献を追う過程で各国の学者が語る歴史に、視点が違えば史実も別物になることを思う。ゾンビ物海外ドラマのようなところもあったけれど、じっくり読ませる展開で楽しめました。2017/10/18

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