内容説明
冷戦の終結は、アメリカの最終的勝利なのか。アメリカの単独優位という世界の現状は、いつまで続くのか。EUの勃興などによる力の分散と、アメリカ国内での単独行動主義の台頭によって、「漂流する大国」となったアメリカ。アメリカ外交政策の旗手が、急速に多極化する世界の行く末を問い、二一世紀に向けたグランド・ストラテジーを提唱する。話題の書の待望の翻訳。
目次
第1章 グランド・ストラテジーはなぜ必要か(過去を検証する;現在を検証する;未来を検証する)
第2章 アメリカの新しい世界地図(過去を検証する;新しい断層線;アメリカ一極時代の終わりと新しい世界地図)
第3章 グローバリゼーションと民主主義(過去を検証する;グローバリゼーション:万能薬か毒薬か;民主主義とナショナリズム)
第4章 ヨーロッパの勃興(過去を検証する;ヨーロッパの統合;ローマの再来)