内容説明
英文法の規則や用法を丸暗記する必要はない。ネイティブの語感をじかに捉えること。theは「一つに決まる」ときに使われる。過去形は物理的時間の過去時を意味せず、「遠く離れたものを眺める視線」の中に存在する。現在完了形は過去の事態が眼前に広がる感触を示す。感覚からの見直しは、英語学習に効率と繊細と洞察をもたらす。動詞や冠詞、前置詞、時制などについて、その基本イメージから鮮やかに再構築する、文字どおり画期的な英文法論。
目次
序章 回帰―機械から感覚へ、規則からイメージへ
第1章 遍在―感覚は英語を覆う
第2章 無機質―感覚の通わぬ世界
第3章 虚構―日本語訳・規則・用法分類の絶望
第4章 イメージの構築
著者等紹介
大西泰斗[オオニシヒロト]
1961年生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。英語学専攻。96~97年オックスフォード大言語研究所客員研究員。現在、東洋女子短期大学教授
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