内容説明
一九二六年、イギリスである一冊の本が出版され、その本は今日、英語で書かれた子どもの文学の中でもっとも有名な一冊となった。なぜこの本がこんなにも多くの人のこころをつかんだのだろうか。『くまのプーさん』の世界には、豊潤なるイギリスの文化が溢れている。プーを読むことで、英語を母語とする人々と同じ文化を共有することが可能になり、同時に、イギリス文化の一部となることができると言えるだろう。幼い頃にプーの世界で育ったイギリス人の著者が、原文の英語が持つ豊かな表現力などを紹介しながら、プーの世界にどのような文化が息づいているのかを紹介していく。
目次
第1部 プーの魅力とミルン(プーの人気;プーの登場人物たち;A・A・ミルンその素顔 ほか)
第2部 『ウィニー・ザ・プー』の世界(ここにおいて読者はウィニー・ザ・プーとミツバチのもとへ招かれかくして物語は始まる;ここにおいて読者はプーが狭い場所を訪れそこにはまる姿を見る;ここにおいてプーとピグレットは狩りに出かけウーズルを捕まえそうになる ほか)
第3部 『プー・コーナーの家』の世界(ここにおいて一軒の家がイーオーのためにプー・コーナーに建てられる;ここにおいてティガーが森に来て朝食をとる;ここにおいて捜索隊が組織されピグレットは危うくヘッファランプに遭遇しそうになる ほか)
著者等紹介
チータム,ドミニク[チータム,ドミニク][Cheetham,Dominic]
1960年、イギリス、ノッティンガムに生まれ、ノリッジで育つ。1983年、バーミンガム大学心理学科卒業。同大学大学院博士課程修了。専攻は言語学、英語教育。1986年に来日。現在、上智大学講師。2000年より2年間、「テレビ英会話」の講師を務める
小林章夫[コバヤシアキオ]
1949年東京生まれ。上智大学大学院文学研究科修了。現在、上智大学文学部英文学科教授。専攻は英文学、英文化
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