NHKブックス<br> 密航留学生たちの明治維新―井上馨と幕末藩士

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密航留学生たちの明治維新―井上馨と幕末藩士

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019214
  • NDC分類 210.59
  • Cコード C1321

内容説明

命がけで密航して海外に渡った五人の長州藩士。彼らが、西欧で学び、経験したものは何であったのか。志士的精神を保ちながらも、近代合理主義的精神を吸収し得た密航留学生の代表格、井上馨。帰国後、君前会議で開国を説き、長州藩を倒幕へと導いた彼の「果断」は、明治維新後の近代日本の礎を築いて行く。西欧文明に触れて、日本人としての国家意識に目覚めた留学生たちが、維新変革へのヴィジョンを抱き、明治維新の原動力となって行く姿を生き生きと描き出す。

目次

第1章 夷を以て夷を制す
第2章 密航
第3章 異郷に遊ぶ
第4章 ロンドンに集う若き志士たち
第5章 帰国
第6章 留学生たちの明治維新
第7章 新帰朝者たち

著者等紹介

犬塚孝明[イヌズカタカアキ]
1944年神奈川県に生まれ、東京に育つ。1968年学習院大学経済学部卒業。文学博士。武蔵大学人文学部講師などを経て、現在、鹿児島純心女子大学国際人間学部教授。専門は日本政治外交史・日欧交渉史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

11
未熟児で産み落とされた明治日本で、先進技術と精神を会得した幕末留学生達が変革を牽引する。と同時に、未熟児ゆえ理解なきバッシングも浴びる。そんな悲喜こもごもを、長州ファイブの井上馨を中心に描く。論旨はこんな感じだろうが、もっと井上馨をフィーチャーしてもよかった。留学生”たち”だと、話があちこちに飛んで論点がぼやける。2024/03/14

saku

1
井上馨や周囲の攘夷思想については多少引っかかる部分もあるが全体的に満足。幕末に先駆けて密留学を行った志士たちの後の活躍ぶりを見ると、当時留学というはとてつもない知識と経験を与えるものだったのだと痛感。幕府が藩や個人による留学を禁止していたというのは地位を保つために重要なことだったと思う。そんな権力関係とは別に密留学生同士が親交を深めていたというのは面白かった。2012/10/08

しろろぞ

0
井上馨や伊藤博文をはじめとした長州藩を中心に、幕末に海外を志した志士について記されている。海外に出たことで日本という概念を強く意識したり同じく留学してきていた他藩の志士と交流を持ったりと、知識面以外でも大きく影響を与えていたことに驚かされた。http://memoria1.blog.fc2.com/blog-entry-114.html2013/09/28

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