内容説明
幼少期、親のマイナス面への不信感や嫌悪感を抑圧するなど、自己犠牲を払った娘は、やがて父親と同じ欠点を持つ男性に惹かれ、自分の恋愛に自信が持てないまま、不幸な結婚をしてしまうという。家庭内ストックホルムシンドロームの自縛という、この驚くべき現象の事例を多数取り上げ、女性の恋愛行動の謎を明快に解き明かすとともに、家庭機能不全の今日、この症候群が生み出した多数の“愛の放浪者”に向けて、理想的な人間関係を築くための方途を、具体的に提示していく。
目次
第1章 愛が長続きしない女性たち―父親の影(夫のパンツをハシでつまんで洗濯する妻;突然恋人が嫌いになったOL ほか)
第2章 ファザコン娘はマザコン男を求める(父親の入った風呂の湯を捨てる娘;親からされたことを再現しようとするカップル ほか)
第3章 家庭内ストックホルムシンドロームとは何か(子どもたちの生き残り戦略;DSSのさまざまな問題点)
第4章 家庭内ストックホルムシンドロームの解決策(克服するための八つの方法;心の声を無視する人々 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♡♡♡
18
自分に元気や意欲を与えてくれる人というのは一緒にいて気持ちの良い人である。愛とはもともと気持ちの良いものなのである。好きな人=一緒にいて気持ちの良い人=三日後に元気にさせてくれる人2015/10/11
melon
9
父親ってこんなにも影響しているんだなーと。2014/12/27
Kaz
1
娘を持つ身としては、色々考えさせられる。2012/08/19
pi_nika
1
ふむふむと読み終わるも、作中の断言な言い方に違和感を覚える。著者を調べると、心理の専門家ではないよう。本の内容に当てはまっても、真に受け感化されるのは危険。一つの例での解決策が類似例の毒薬になりかねないです。斜め読みには面白い。2014/10/23
せぶ
1
読後落ち込む位納得