内容説明
「空虚な自己」がいま広がっている。青少年やサラリーマン、ＯＬ、妻たちの心の空虚感。共通して、自己愛の肥大、生活ソフトの欠乏、対人関係における仮面が目立つ。明確な動機がなく、空虚な自己を埋めるための犯罪、非行も増加している。その要因は何か。空洞化する家族と子育ての機能不全、体験不足による「身体的自己」の稀薄化、現代社会の歪み。「空虚な自己」の実態、その心理構造、家族、社会の要因、対応を広い視野から鋭く掘りさげる。
目次
１ 「空虚な自己」と現代若者の心理
２ 「空虚な自己」とはなにか
３ 「空虚な自己」と現代人
４ 「仮面」と「空虚な自己」
５ 現代文明と「自己」の問題―「空虚な自己」誕生とその原因
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かかし
1
キレる若者。子育てを放棄する親。それぞれがもつ心の隙間を分析した興味深い本です。2008/01/26
