出版社内容情報
細胞には二重の死のプログラム=がん細胞除去などのアポトーシスと寿命がセットされている。死は古い遺伝子を個体ごと消去し、有性生殖による優良な遺伝子の進化を可能にする。分子生物学から死の機構と意味を探る。
内容説明
本書は、細胞死の研究をもとに、細胞の死、そして個体の死とは一体何であるのかを遺伝子の側から観ることによって「死のある意味」を理解し、「生きていることとは何か」を自然のなかに問うものである。
目次
1 死の生物学
2 アポトーシス
3 二重の細胞死
4 性と死
5 細胞死と老化・寿命
6 利他的な遺伝子
7 遺伝子の夢
8 死と自然