内容説明
情報化、サービス化時代の今日、経済学は無力にみえる。経済学の前提とする機械的な人間像に代わって最新の認知科学等の新しい人間像をとり入れ、価値観やライフスタイルが重視される今日の生産と消費を見直す。経済を動かす原動力でありながら無視されてきた生産に関わる技術のダイナミックスと消費者の好みのダイナミックスを捉え、基礎経済学の再生に取り組む。さらに応用として環境問題解決への手がかりを探る。複雑系からアプローチする画期的な試み。
目次
1 人間像をとらえ直す
2 経済をとらえ直す
3 消費活動を見直す―財とサービスから生命の再生産へ
4 生産活動を見直す―資源から財とサービスの生産へ
5 新しい経済学を求めて