出版社内容情報
『菊と刀』の母胎となった戦時中の知られざるレポート。「責務体系」と「自己鍛練」などで日本人の行動を捉え、天皇の処遇問題で戦後の米国政策に大きな影響を与えた、問題の書。日本人の心臓部に肉薄する。
内容説明
『菊と刀』の知られざる原型。ベネディクトは日本人の「ころころ変わる行動」の背後に潜む倫理基準を明らかにし、敗戦後の日本人を侮辱するな、と米政府に忠告した。
目次
1 日本人は宿命論者なのか?
2 日本人の責務体系
3 日本人の自己鍛練
4 「誠実」
5 危うい綱渡り
覚書より―天皇はいかに処遇されるべきか