NHKブックス<br> 絵画を読む―イコノロジー入門

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NHKブックス
絵画を読む―イコノロジー入門

  • 若桑 みどり【著】
  • 価格 ¥1,177(本体¥1,070)
  • NHK出版(1993/08発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140016688
  • NDC分類 723
  • Cコード C1371

内容説明

ボッティチェッリの『春』、レンブラントの『ペテロの否認』など、ヨーロッパの名画を12枚取り上げ、そこに描かれたさまざまな図像から作品のメッセージを読み取る、ユニークな人間美術史。

目次

1 カラヴァッジョ『果物籠』―快楽のはかなさ
2 ティツィアーノ『聖なる愛と俗なる愛』―愛の二面性
3 ボッティチェッリ『春』―愛の弁証法
4 ニコラ・プサン『われアルカディアにもあり』―死を記憶せよ
5 ミケランジェロ『ドーニ家の聖家族』―父と母と子
6 フラ・アンジェリコ『受胎告知』―神と人の出会い
7 レンブラント『ペテロの否認』―人間の弱さ
8 ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』―愛の虚妄
9 ジョルジョーネ『テンペスタ(嵐)』―男性原理と女性原理
10 デューラー『メレンコリア1』―自然哲学と芸術の結合
11 バルドゥング・グリーン『女の三世代』―老いについて
12 ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』―文明への警告

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

308
副題には「イコノロジー入門」とあるが、内容は中級レベル。12章からなり、それぞれの絵画の考察を展開してゆく講義。例えば、冒頭にはカラヴァッジョの『果物籠』が登場するが、そもそも静物画がジャンルとして成立したのは16世紀半ばだったという指摘。テレビ放映時は「目からうろこ」との感想が多く寄せられたそうだが、確かにそうだ。また、フラ・アンジェリコの章では同じ画家の手によるものでありながら、サン・マルコとプラドのそれぞれの『受胎告知』の意味を解き明かしてゆく。また、宗教改革が絵画に及ぼした影響など興味は尽きない。2017/08/15

キムチ27

54
筆者はかなり以前に亡くなられ、当執筆も30年余のモノ。しかし、冴え渡る世界は色褪せていない処か普遍性すら感じさせる。12の絵画と画家、周辺に注入されたテーマを解明。その精神世界を分かりやすく解説(とはいえ かなりの論文調で硬い)好みの展開ながら、仕事で疲れての癒しで読む本ではない。カラヴァッジオ、デューラー以外にもルネサンス中心にトリビュートに込める寓意が面白い。当然ながら当時の精神世界は今からすると手が届かないほどの高みに登りつめて行った感が。生と死、肉欲、権勢と金への飽くなき欲など今日性もある哲学が2023/02/19

井月 奎(いづき けい)

37
絵画は感じればいいのでしょうか。それも大きな魅力ですが意味を見出せばそれにこしたことはありません。作品に物語や寓意が含まれていることも多いですから、味わいは意味を知った後に深くなるのです。絵画をその図や絵柄から意味を汲みだすことをイコノロジーと言うそうです。見て、きれいだなあ。なんとなく好きだなあ。という感覚がなぜ生まれるのかを知ることは再現性を与えて解釈の方法を確立することでもあり、歴史の確立でもあります。感覚をなんとなくではなく、なぜ感じるのかを理解することこそ人間の英知の責任ではないでしょうか。2016/03/22

meg

26
面白い。若桑みどりはやはり先駆者。フェミニズム観点からみてもおもしろいし興味深い本書。また読み返してみたい。2024/02/29

kthyk

18
音楽・建築・文学は表現された世界を触覚・聴覚的体験を通し読み取られるが、絵画は描かれた世界を視覚的体験と知的経験を重層させ読み取るものとしている。この観点からはイコノロジーは重要なテーマ。15世紀以降の西洋絵画12点を図像解釈。「芸術は秩序にもとづいる、表現されているものは、その秩序だった世界にはめ込まれた記号」。エジプトにはリアリズムは発達せず、古代ギリシャやルネサンスでは外部を客観的に観察することに価値を置く世界観が重要。中世は現実をイメージを借り、目に見えない世界を具体的なかたちによって象徴させた。2021/03/31

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