内容説明
90年代に入り、転機を迎えたスウェーデンの福祉社会。いま抱える問題をのりきる鍵は、その国民性にある。福祉の現場からその素顔をさぐる試み。
目次
1 体験に学ぶスウェーデン人の素顔
2 福祉を支える哲学と組織
3 検証「スウェーデン神話」
4 スウェーデンはこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
46
先生からお借りした本。少し古いが、私が知らなかったスウェーデンの社会を知った。個がない社会のような気がしていたが、確かに家族に依存せず自立しているということは個が確立しているということ。意義のある人生を実現するために、希望する仕事に就く。そのための基礎的なスキルを身につけるための教育が必要。教育は自己実現のための機会平等保証。2017/08/28
akubineko
1
この本が書かれたのは、80年代なので、今の状況とは、少し違うのかも。しかし、大事なことは、ジックリ話し合って決めるとか、言外の要求は求めないとかの国民性は変わっていないのだろう。日本的な根回しや、気を利かせた行動を求められないのは、非常に楽だろうし、問題解決には、議論を尽くすのは、民主主義の根付き方として、うらやましい。個をしっかり確立して、他を考えられる国民性なのだと考えた。それが高福祉国家を支えているのだろう。2010/09/19