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土木デザイン論―新たな風景の創出をめざして

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  • サイズ A5判/ページ数 331,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130611244
  • NDC分類 513.1
  • Cコード C3057

出版社内容情報

橋、ダム、河川、街路、広場、鉄道……戦後日本が見失った土木デザインの復権へ。景観研究とデザイン実践をしてきたエンジニアアーキテクトが、両者を合一し土木におけるデザイン理論の構築へと向かう意欲作。

内容説明

新たな風景の創出をめざして。土木設計家による実践と知の集成。

目次

土木デザイン事始
1 土木デザイン論(土木の仕事;風景の形成;土木と風景形成 ほか)
2 橋のデザイン(橋のデザインの一般原則;自然・田園風景の中の橋(自然・田園橋)
都市の中の橋(市街橋) ほか)
3 川とダムのデザイン(川のデザイン;河川構造物;ダム空間のグランド・デザイン)

著者等紹介

篠原修[シノハラオサム]
1945年生れ、神奈川県出身。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、(株)アーバンインダストリー、東京大学農学部林学科、建設省土木研究所、東京大学工学部土木工学科などを経て、現在、東京大学大学院工学系研究科教授(社会基盤工学専攻)。工学博士。土木設計家。専門は、景観デザイン、設計・計画思想史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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鵐窟庵

6
20年前の日本の土木に芽生え始めた景観概念を体系的に進化させた土木デザイン論。元来風景にある「なる」/「作る」風景と自然/土木の風景が、時間的・空間的に完結/非完結と言った分類によって整理される。つまり土木とは時間的・空間的に非完結的であり強固・自律的構造物の印象とは異なり、実は依存的、長期的に変化しやすい存在である。その上で土木デザインを洗練させるために人間にとっての合一性:ゲシュタルト質や機能性が必要だと説き、後半では橋やダムや護岸等事例と共に具体的な型と形やはずしと言った土木デザインの概括を試みる。2021/11/08

コトゥー

1
教科書というより体験を元に書いたものなので読みやすく凄く勉強になった2012/11/05

ygondo

0
土木におけるゲシュタルト質の獲得について。ランドスケープはゲシュタルト質を担保するか。2011/10/28

suzannhw

0
本書は土木事業における景観について、著者の研究と実践活動を簡潔にまとめた本である。著者の研究による人間がどう風景を捉えるかから、土木構造物が風景にどのような影響を与えうるか、それらを踏まえた上でどのようにデザインしていくかはかなり抽象的、専門的であって難しい。 (そもそも論理的に美しさを求めるのは難しいところ。) 土木事業は低コストが求められる関係上マニュアルに即した単調なものが生産されがちではあるが、現場ごとに何が求められるか真剣に考え、市民に愛されるような構造物を追求していく精神には刺激を与えられる。2021/08/29

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