出版社内容情報
社会保険制度の母国ドイツは,現在高齢社会がすすみさまざまな問題に直面し,抜本的な見直しを迫られている.とくにドイツ統一後,体制が全く違う東西ドイツの一体化が重要な課題である.「介護保険」導入の先鞭をつけたドイツの現状を分析する.
内容説明
1980年代および1990年代を通ずる制度改革によって、各国の社会保障制度は大きく変貌を遂げた。福祉国家の再構築は世界的な広がりの下で、多様にかつ急速に進行している。情報化社会とはいえ、社会保障の個別領域における制度の断片的知識を超えて、その全貌について正確な知識を得ることは必ずしも容易ではない。本シリーズは、社会保障制度の研究者および政策立案者にとって必要な基礎的情報を体系的な形で提供したものである。本巻では日本にとってのドイツ社会保障政策の意義という視点が通奏低音となっている。
目次
第1部 ドイツ社会保障の特色(ドイツの社会保障と日本;社会保障制度の歴史的発展 ほか)
第2部 所得保障(労働保険と雇用政策;年金制度 ほか)
第3部 医療保障と社会サービス(医療制度;医療保険 ほか)
第4部 社会保障改革の動向(経済・社会システムの構造改革;医療保険改革 ほか)