出版社内容情報
フリーター,ニートの急増に見られるように,日本の〈若者と仕事〉の現状はきわめて厳しい局面にある.著者は,こうした現状の背景にある日本独特の要因として「学校経由の就職」の機能不全と「教育の職業的意義」の不在を指摘し,具体的な打開策を提案する.
目次
序章 “教育から仕事への移行”をめぐる閉塞の打開に向けて
1章 「学校経由の就職」の盛衰
2章 「学校経由の就職」の定着に伴うコンフリクト
3章 1990年代における高卒就職の変容―「実績関係」の実態と変化
4章 「フリーター」を生み出すもの
5章 失われた「教育の意義」
6章 若者に力を与えるために―若年雇用政策の問題点と新たな提案
著者等紹介
本田由紀[ホンダユキ]
1964年生れる。1994年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1994年日本労働研究機構研究員。2001年東京大学社会科学研究所助教授。東京大学大学院情報学環助教授、博士(教育学)
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