教育改革の社会学―市場、公教育、シティズンシップ

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  • サイズ A5判/ページ数 209,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130513074
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C3037

出版社内容情報

教育に「市場原理」を導入する,先進国に共通した新自由主義的な教育改革は,なぜ試みられ,公教育をどこに連れてゆこうとするのか.教育への権利は「消費者の権利」でしかありえないのか.イギリスの現状を社会学的に徹底的に分析し批判することを通して,教育の公共性を再考し再生する条件を探る.

内容説明

本書は、1980年代から今日における「教育改革」の世界的トレンドになっている新自由主義的な改革路線について、それが教育の諸分野に(カリキュラムに、教師に、父母に、学校に、教育政策に、等々)現実に何をもたらしているのかを、詳細に検討したものである。

目次

1章 序論・社会学と教育政策
2章 学校知識と社会性教育
3章 権限委譲と選択―英国、アメリカ、ニュージーランド
4章 新しい時代にむけた教師の専門職性の再編
5章 消費者の権利と市民の権利の対立
6章 擬似市場の明示的/隠れたカリキュラム
7章 学校改善と社会的インクルージョン―限界と可能性
8章 新労働党、教育政策と教育研究

著者等紹介

堀尾輝久[ホリオテルヒサ]
1933年生まれ。東京大学教育学部教授、中央大学文学部教授を経て、現在東京大学名誉教授

久冨善之[クドミヨシユキ]
1946年生まれ。北星学園大学文学部助教授、埼玉大学教育学部助教授を経て、現在一橋大学大学院社会学研究科教授
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感想・レビュー

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客野

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イギリスの教育史なんて知らねえよな私には難しい部分が多々あったけど、教育の「そもそも」の部分で学ぶところが多かった。教員と生徒の間に存在する「日常性」についての意識の乖離や、市民としての権利と消費者としての権利の混在とか。後書きにあるが、この本は、縮小されたイギリスの教育社会学が、復活ののろしとした1冊なので、論じられている内容は、難解ではあるが、本質的だ2016/10/10

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