基礎情報学のヴァイアビリティ―ネオ・サイバネティクスによる開放系と閉鎖系の架橋

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  • サイズ A5判/ページ数 234p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130501842
  • NDC分類 007
  • Cコード C3036

出版社内容情報

情報のもつ「意味」を「生命体にとっての価値」と定義し、情報現象を根源的に捉え直し、新たな知の体系を構築する。

基礎情報学は,「情報やコミュニケーションとは何か」を問う文理融合の学問である.本書は,ネット上での「炎上」や書物をめぐる著者と読者の円環などの具体的な事例を紹介し,情報社会で生きていくための基礎的な知識や教養を提示する.

序 章 基礎情報学のヴァイアビリティ(西垣 通)

第I部 「デザイン=行為」を導く
第1章 基礎情報学の情報システムデザインへの応用に向けた試論(ドミニク・チェン)
第2章 階層と浸透の間で――「メディア」と「発想」を扱う相補的基礎情報学への試論(西川アサキ)

第II部 「現実社会」を写像する
第3章 創発するネットコミュニケーション――「炎上」の社会,人格,心理(河島茂生)
第4章 「HACSモデル」による職業体験型テーマパーク・アクティビティの考察――観察者の重層的学習プロセスの展開(辻本 篤)

第III部 「世界観」を提示する
第5章 情報的世界観と基礎情報学(大黒岳彦)
第6章 情報伝達という擬制と主体としての生命――基礎情報学的生命論の射程(西田洋平)


第IV部 基礎情報学のコンテクスト
第7章 ネオ・サイバネティックな創発――ポストヒューマンの再調律(ブルース・クラーク+マーク・ハンセン/大井奈美訳)
第8章 暫定的閉鎖系についての一考察(西垣 通)

【著者紹介】
西垣 通
西垣 通:東京経済大学コミュニケーション学部教授・東京大学名誉教授

目次

基礎情報学のヴァイアビリティ
第1部 「デザイン=行為」を導く(基礎情報学の情報システムデザインへの応用に向けた試論;階層と浸透の間で―「メディア」と「発想」を扱う相補的基礎情報学への試論)
第2部 「現実社会」を写像する(創発するネットコミュニケーション―「炎上」の社会、人格、心理;「HACSモデル」による職業体験型テーマパーク・アクティビティの考察―観察者の重層的学習プロセスの展開)
第3部 「世界観」を提示する(情報的世界観と基礎情報学;情報伝達という擬制と主体としての生命―基礎情報学的生命論の射程)
第4部 基礎情報学のコンテクスト(ネオ・サイバネティックな創発―ポストヒューマンの再調律;暫定的閉鎖系についての一考察)

著者等紹介

西垣通[ニシガキトオル]
東京経済大学コミュニケーション学部教授、東京大学名誉教授。1972年東京大学工学部卒業。1982年東京大学工学博士

河島茂生[カワシマシゲオ]
聖学院大学政治経済学部准教授。2010年東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)

西川アサキ[ニシカワアサキ]
東京大学大学院情報学環助教。2008年神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。博士(理学)

大井奈美[オオイナミ]
東京大学大学院学際情報学府客員研究員。2012年東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぽん教授(非実在系)

3
西垣流ネオサイバネティクスを予め知っていることが事実上前提ではないだろうか。それさえクリアすれば、哲学的前提の話やモデルの詳細な検討、キッザニア分析を通じてなされる学習する組織やルーマン「組織論」との比較など、面白いトピックと多数戯れることができる。2019/05/21

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