メディアと公共圏のポリティクス

メディアと公共圏のポリティクス

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  • サイズ A5判/ページ数 222,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130501453
  • NDC分類 361.04
  • Cコード C3036

出版社内容情報

個々人の私的領域を超え,言説や表象がゆきかう社会空間である公共圏.現代の公共圏にはメディアが介在し,両者は矛盾と葛藤を起こしつつ,私たちの生活に大きな影響を与えている.歴史・教育・法,市場・都市・アソシエーションなど,多様な側面から公共圏の問題を考察する.

内容説明

本書は公共圏概念を中心化して、その概念構成に検討を加えつつ、その概念の有効性と限界について、またその継承と発展について論じたものである。公共圏をひとつの社会空間と定義し、公共圏論と空間論を交差させることによって、公共圏の規範と実態を、公共圏の可能態と現実態をそれぞれにその二重性において捉え、公共圏を空間の運動および空間の生産という視角から探求し、また、公共圏概念を中心化しつつ、〈パブリックなるもの〉をめぐる議論の素材を広く求め、メディアやコミュニケーションや情報、歴史や法や教育、市場や都市やアソシエーション、EU統合やメディア倫理や放送政策、などに関わらせて論じている。

目次

1 公共圏概念の揺らぎとシフト(公共圏とマスメディアのアムビヴァレンツ―ハーバーマスにおける非決定論;公共圏のポリティクスへ)
2 可能態としての公共圏(都市・公共圏・メディアのトリプレクス―可能態の歴史;情報化時代における公共空間の可能性―三元性の視角)
3 メディア空間の国際次元(欧州統合にみるメディア空間政策と空間矛盾;情報メディアの国際化と教育の多元性)
4 メディア制度のクリティーク(メディア制度の閉塞と倫理の召喚;複製の復讐と“パブリックなるもの”の行方―デジタル放送環境における葛藤)